使用状況レポートの表示

使用状況レポートは、毎月の Anypoint Platform 製品の使用状況に関するインサイトを提供します。

Anypoint Platform 製品を使用すると、MuleSoft は使用量を測定して、毎月レコードを集計します。使用状況レポートは、毎月 3 日に更新され、製品ごとに分割されます。すべてのレポートは UTC 時間標準を使用して計算されます。

使用状況レポートを参考にして、実際の使用量を既存の契約と比較してください。このレポートは請求を目的としたものではありません。

使用状況レポートにアクセスする

使用状況レポートにアクセスするには、Access Management で「Usage Viewer (使用状況閲覧者)」権限を持っている必要があります。

  1. Anypoint Platform ナビゲーションバーで、自分のユーザー名アイコンをクリックします。

  2. [Usage (使用状況)]​ をクリックします。

  3. 特定の月のレポートを表示するには、​[Monthly Usage Reports (月次使用状況レポート)]​ ドロップダウンリストをクリックします。

使用状況レポートの可用性

使用状況レポートは、次の Anypoint Platform 製品で用意されています。

Flex Gateway

Flex Gateway の使用状況レポートは、毎月の API コール数を追跡します。毎月の API コール数は、ビジネスグループ、環境、登録ごとに表示できます。

使用量の計算では、MuleSoft は毎時の API コール数を測定して、毎月の API コール数を集計します。

API Governance

API Governance の使用状況レポートは、特定の月においてビジネスグループごとに​管理された API​ の最大数を追跡します。

使用量の計算では、MuleSoft は、各ビジネスグループが毎時使用した管理された API 数を追跡して、ビジネスグループごとの 1 か月間の管理された API の最大数を特定します。API Governance の合計数の計算では、MuleSoft はすべてのビジネスグループで使用される管理された API の最大数を加算します。

API Governance コンソールに表示される管理された API (準拠および非準拠の両方) の数は、ビジネスグループごとの現時点での使用状況のスナップショットを表しています。一方で使用状況レポートは、特定の月において使用された API のビジネスグループごとの最大数を示します。

API Manager

API Manager の使用状況レポートは、特定の月においてビジネスグループ、環境、およびランタイムごとにデプロイされた ​API インスタンス​の最大数を追跡します。

使用量の計算では、MuleSoft は、各ビジネスグループ、環境、およびランタイムが毎時使用した管理された API インスタンス数を追跡して、ビジネスグループ、環境、およびランタイムごとのが 1 か月間に使用される管理された API インスタンスの最大数を特定します。API Manager の合計数の計算では、MuleSoft はビジネスグループ、環境、およびランタイムで使用される 1 か月ごとの管理された API インスタンスの最大数を加算します。

Mule Runtime

Mule Runtime レポートでは、Mule メッセージ、Mule フロー、データスループットの使用を追跡します。

Mule メッセージの使用状況を追跡するために、ランタイムレポートでは Mule イベントソースが Mule メッセージをトリガーする回数を数えます。特定の月のこれらのメッセージの数は、ビジネスグループ、環境、およびアプリケーション別に参照できます。

使用量の計算では、MuleSoft は 1 か月ごとのメッセージ数を測定して集計します。メッセージがトリガーされると、レポートではメッセージに対する変更が追跡されなくなります。これは、メッセージがアプリケーションのフロー内で処理されるためです。

Mule フローは Mule アプリケーションの XML ​<flow/>​ 要素内で設定される論理操作のシーケンスです。ランタイムレポートでは、Mule イベントソースまたは APIKit ルート要求が含まれるデプロイ済みおよび実行中の Mule アプリケーション内の Mule フローを追跡します。このレポートでは、他の Mule フローは追跡しません。特定の月の Mule フローの最大数は、使用状況レポートで参照できます。

使用量の計算では、MuleSoft は、すべてのビジネスグループ、環境、アプリケーションの Mule フロー数を追跡します。1 か月間の Mule フローの最大数はその月のピーク時間に基づいて特定されます。詳細な内訳を確認できるように、MuleSoft ではビジネスグループ、環境、アプリケーションごとのピーク時間の使用量が表示されます。

データスループットとは、Mule アプリケーションを実行する Mule Runtime Engine を起動および実行するインフラストラクチャによって生成されたすべてのネットワーク I/O バイトを指します。特定の月の GB 使用量の合計数は、ビジネスグループ、環境、およびアプリケーション別に参照できます。

使用量の計算では、MuleSoft は GB 使用量を追跡して 1 か月ごとの追跡対象 Mule メッセージ数を集計します。

サポート対象の Mule Runtime バージョン

Mule Runtime の使用状況レポートを表示するには、関連するすべてのアプリケーション (本番および Sandbox) で次の Mule バージョンを使用する必要があります。

リリース種別 バージョン要件

CloudHub 2.0

4.3、4.4、および 4.5 の最新の日付パッチバージョン

CloudHub 1.0

3.9、4.2、4.3、4.4、および 4.5 の最新の日付パッチバージョン

Runtime Fabric

次のいずれかのバージョンまたは任意の以降の日付パッチ:

Mule 4 イメージのバージョン:

  • 4.5.0:23e

  • 4.4.0-20230111-1

  • 4.3.0-20221212-2

  • 4.2.2-20221027-7

  • 4.2.1-20221027-7

  • 4.2.0-20221027-6

Mule 3 イメージのバージョン:

  • 3.9.5-20230424-2

  • 3.9.4-20230424-1

  • 3.9.3-20230424-1

  • 3.9.2-20230424-1

  • 3.9.1-20230424-1

手動で、または毎月のパッチサイクル中にサポートされるバージョンでアプリケーションを再デプロイする必要があります。毎月のパッチサイクルは、CloudHub 1.0 および CloudHub 2.0 アプリケーションでのみ適用されます。Runtime Fabric のお客様は、Runtime Fabric エージェントバージョン 1.13.112 または 2.1.30 以降を使用している必要があります。使用状況レポートが適切に表示されない場合は、手動で Runtime Fabric アプリケーションを (サポートされる日付パッチバージョンで) 再デプロイする必要もあります。

使用状況レポートでサポートされない Mule バージョンを使用する既存のアプリケーションの以前の正常な設定に​ロールバック​するには、変更をデプロイする前に準拠バージョンを選択する必要があります。デプロイメント後に、以前に選択した設定とサポートされるランタイムで新しい設定が作成されます。