Microsoft Dynamics 365 Connector 2.6 のトラブルシューティング - Mule 4

Microsoft Dynamics 用 Anypoint Connector (Microsoft Dynamics 365 Connector) をトラブルシューティングするには、スローされる一般的な例外メッセージの解釈について理解しておく必要があります。

冗長例外ログの有効化

冗長例外ログを有効化して、デフォルトの切り捨てられた出力ではなくエラーの完全なスタック追跡を表示します。

  1. Studio で、プロジェクトを右クリックし、​[Run (実行)] > [Run Configurations (実行設定)]​ を選択します。

  2. [Arguments (引数)]​ タブに移動して、​[VM arguments (VM 引数)]​ セクションで引数を付加して ​mule.verbose.exceptions​ プロパティを追加します。次に例を示します。

    -XX:PermSize=128M -XX:MaxPermSize=256M -Dmule.verbose.exceptions=true

冗長ログの有効化

アプリケーションと Microsoft Dynamics 365 Connector のやりとりが失敗する理由の理解を深めるには、コネクタの冗長ログを一時的に有効にします。

Mule アプリケーションのパフォーマンスに影響する可能性があるため、トラブルシューティングが完了したら、必ず拡張された冗長性を無効にしてください。

設定ファイルで冗長ログを有効にする手順は、次のとおりです。

  1. Anypoint Studio にアクセスし、​[Package Explorer]​ ビューに移動します。

  2. アプリケーションのプロジェクト名を開きます。

  3. src/main/resources​ フォルダーを開きます。

  4. フォルダー内の ​log4j2.xml​ ファイルを開きます。

  5. <Loggers>​ タグ内に ​<AsyncLogger>​ タグを追加します。

    			<Loggers>
    				...
    				<AsyncLogger name="org.mule.extension.microsoftdynamics365" level="DEBUG"/>
    				...
    			</Loggers>
    xml
  6. アプリケーションの変更を保存します。

  7. Package Explorer​ でプロジェクト名をクリックし、​[Run (実行)]​ > ​[Run As (別のユーザーとして実行)]​ > ​[Mule Application (Mule アプリケーション)]​ をクリックします。

スローされる一般的な例外メッセージの理解

スローされる一般的な例外メッセージとその解釈方法のリストを次に示します。

  • DYNAMICS:CONNECTIVITY

    Either a connection could not be established or there is a connectivity error. (接続を確立できなかったか、接続エラーがあります。)
  • DYNAMICS:INVALID_PAGE_SIZE

    The page size is invalid, for example, if the fetch size value exceeds 5000. (ページサイズが無効です (フェッチページ値が 5000 を超えている場合など)。)
  • DYNAMICS:NOT_FOUND

    The server could not find the requested resource. (サーバーは要求されたリソースを見つけることができませんでした。)
  • DYNAMICS:OPERATION_FAILED

    The operation fails, for example, if the protocol or entity attributes are invalid or if invocation fails. (操作が失敗しました (プロトコルまたはエンティティ属性が無効な場合や、呼び出しに失敗した場合など)。)
  • DYNAMICS:PARSE_ERROR

    There is an error when parsing a JSON entity, for example, the entity ID is invalid or the encoding for the provided JSON is invalid. (JSON エンティティを解析するときにエラーが発生しました (エンティティ ID が無効、または指定された JSON のエンコードが無効など)。)
  • DYNAMICS:RETRY_EXHAUSTED

    The consumer is not subscribed to any topics, and no manually assigned partitions are set to consume from. (コンシューマーがトピックにサブスクライブされておらず、手動で割り当てられたパーティションがコンシューム元として設定されていません。)
  • DYNAMICS:TIMEOUT

    A specific request takes longer than the configuration timeout values. (特定の要求に設定タイムアウト値よりも長い時間がかかっています。)
  • DYNAMICS:UNAUTHORIZED

    There is an unauthorized request. (未認証の要求があります。)
  • DYNAMICS:UNKNOWN

    There is an unknown or an unexpected error. (不明なエラーまたは予期しないエラーが発生しました。)