カスタムポリシーの Java バージョンの設定

Mule ゲートウェイのカスタムポリシーでは、さまざまな Java バージョンをサポートできます。カスタムポリシーを新しいバージョンの Java にアップグレードするには、すべてのポリシー連動関係で新しい Java バージョンがサポートされることを確認して、新しい Java バージョンをポリシーの実装メタデータ YAML ファイルに追加します。

ポリシーのアップグレード後に、次の作業を実行します。

始める前に

ポリシーの Java バージョンをアップグレードする前に、すべての連動関係がその Java バージョンと互換性があることを確認してください。

  • ポリシーでカスタムコネクタを使用している場合は、​「Custom Connectors Java Support (カスタムコネクタの Java サポート)」​を参照してアップグレードします。

  • ポリシーで Mule API ゲートウェイによって提供される拡張機能を使用している場合は、​pom.xml​ ファイルの連動関係のバージョンを新しい Java バージョンがサポートされるバージョンに更新します。

    カスタムポリシーでの拡張機能の使用法の例は、HTTP ポリシートランスフォーム拡張機能を参照してください。

    最初の Java 17 と互換性があるバージョンの拡張機能を見つけるには、次の表を参照してください。すべてのバージョンで Java 8 がサポートされます。

    拡張機能のアーティファクト ID

    最初の Java 17 と互換性があるバージョン

    mule-client-id-enforcement-extension

    1.2.0

    mule-cors-extension

    1.3.0

    mule-event-authentication-extension

    1.1.0

    mule-federation-extension

    1.4.0

    mule-http-policy-transform-extension

    3.2.0

    mule-http-proxy-extension

    1.2.0

    mule-ip-filter-extension

    2.1.0

    mule-json-threat-protection-extension

    1.2.0

    mule-jwt-extension

    1.3.0

    mule-rest-validator-extension

    2.3.0

    mule-soap-fault

    2.1.0

    mule-throttling-extension

    3.1.0

    mule-tokenization-extension

    1.2.0

    mule-wsdl-functions-extension

    1.2.0

    mule-xml-threat-protection-extension

    1.2.0

ポリシーの Java バージョンの設定

ポリシーでさまざまな Java バージョンをサポートするには、​supportedJavaVersions​ 項目が含まれるように実装メタデータファイルを変更する必要があります。​supportedJavaVersions​ では、Java バージョン ​8​、​11​、​17​ がサポートされます。​supportedJavaVersions​ 項目を含めない場合、ポリシーでは Java 8 のみがサポートされます。​始める前に​で示しているように、すべてのポリシー連動関係でもリストされている Java バージョンをサポートする必要があります。

新しいカスタムポリシーでは、実装メタデータファイルと定義メタデータファイルが 2 つの個別の ​YAML​ ファイルに分割されます。ただし、以前のポリシーでは、実装メタデータファイルと定義メタデータファイルが同じ ​YAML​ ファイルに含まれている可能性もあります。以下のセクションを参照して、​supportedJavaVersions​ を関連するファイル構造に追加してください。

分割モデルポリシー

分割モデルポリシーの場合は、​supportedJavaVersions​ 項目を実装メタデータ ​YAML​ に追加します。たとえば、次のようになります。

#%Policy Implementation 1.0
name: Basic Authentication - Simple - Mule4
technology: mule4
supportedJavaVersions: ["8", "11", "17"]
minRuntimeVersion: 4.1.0
releaseNotes: |
  * Java 17 compatibility.

非分割モデルポリシー

実装と定義のメタデータが同じ ​YAML​ ファイルにある以前のポリシーの場合は、次のように ​supportedJavaVersions​ 項目を追加します。

id: basic-authentication-simple
name: Basic authentication - Simple
supportedPoliciesVersions: '>=v1'
description: Enforces HTTP Basic authentication according to the details configured in the policy.
category: Security
violationCategory: authentication
type: system
resourceLevelSupported: true
encryptionSupported: true
standalone: true
supportedJavaVersions: ["8", "11", "17"]
requiredCharacteristics: []
providedCharacteristics:
  - Requires authentication
configuration:
  - propertyName: username
    name: User Name
    type: string
    optional: false
    sensitive: false
    allowMultiple: false
  - propertyName: password
    name: User Password
    type: string
    optional: false
    sensitive: true
    allowMultiple: false