ツール操作の設定

始める前に

ツール操作を使用するには、操作で API を正常に実行するために必要なすべての API 情報を含む ​tools.config.json​ ファイルを作成する必要があります。次に例を示します。

ツール配列内の各オブジェクトは自律エージェントで使用できるツールを表すため、各項目をできるだけ正確に記述することが重要です。

  • action

    この項目では、次のオプションがサポートされます。

    • API エンドポイントへの ​Execute GET​ 要求。

    • API エンドポイントへの ​Execute POST​ 要求。

  • url

    リソースパスを含むエンドポイントへの完全な URL。

  • name

    自然言語でのアクションの名前。

  • method

    エンドポイントの HTTP メソッド。POST と GET のみがサポートされています。

  • headers

    エンドポイントへの認証に必要な HTTP ヘッダー。基本認証のみがサポートされています。

  • example-payload

    JSON 形式のサンプルペイロード。

  • query

    このアクションを呼び出すためにユーザーが使用できるサンプルクエリ。

  • description

    ツールの使用方法の詳細な説明。説明は、LLM が目的と使用方法を理解できる包括的なものである必要があります。

tools.config.json​ へのファイルパスにアプリケーションが実行時にアクセスできることを確認します。

Tools Use AI Service 操作の設定

AI モデルがプロンプトに直接回答できないときに、外部ツールを使用できる自律エージェントを作成する場合、​Tools use AI service​ 操作が役立ちます。

Tools use AI service​ 操作を設定する手順は、次のとおりです。

  1. Anypoint Code Builder または Studio キャンバスで操作を選択します。

  2. 操作の ​[General (一般)]​ プロパティタブで、次の値を入力します。

    • Data

      LLM に送信するプロンプト。

    • Tool Config (ツール設定)

      tools.config.json​ ファイルへの完全なファイルパス。ファイルパスにアクセスできることを確認します。

この項目では DataWeave 式を使用することもできます。次に例を示します。

mule.home ++ "/apps/" ++ app.name ++ "/tools.config.json"
dataweave

この操作の XML 設定を次に示します。

<ms-aichain:tools-use-ai-service
  doc:name="Tools use AI service"
  doc:id="910f744f-e359-4e39-afd1-3fb932c5fc53"
  config-ref="MAC_AI_Llm_configuration"
  data="#[payload.prompt]"
  toolConfig='#[mule.home ++ "/apps/" ++ app.name ++ "/tools.config.json"]'
/>
xml

出力設定

この操作の応答には、メイン LLM 応答を含む JSON ペイロードが含まれます。また、トークン利用状況やツール利用状況 (ブール値) などの属性がメインペイロード内ではなく属性の一部として含まれます。

プロンプトが「What is the capital of Switzerland? (スイスの首都は?)」の場合の JSON ペイロードのサンプル応答を次に示します。

{
    "response": "The capital of Switzerland is Bern."
}
json

「Show me the latest account created in Salesforce (Salesforce で作成された最新の取引先を表示して)」など、プロンプトでツールを介した外部データへのアクセスを要求された場合、AI モデルは設定済みのツールを使用して情報を取得します。結果は次のようになります。

{
    "response": "The latest account created in Salesforce is:\n\n- **Name:** MuleTalks\n- **Id:** 0010600002JKf42AAD\n- **Created Date:** 2024-07-10T20:21:36.000Z\n\nIf you have any further questions or need additional assistance, feel free to ask!"
}
json

操作では、JSON ペイロードに加えて、トークンとツールの利用状況に関する情報が含まれる属性が返されます。次に例を示します。

{
    "tokenUsage": { (1)
        "outputCount": 9,
        "totalCount": 18,
        "inputCount": 9
    },
    "additionalAttributes": { (2)
        "toolsUsed": "true"
    }
}
json
1 tokenUsage: 操作のトークン利用状況に関するデータを提供します。
  • outputCount

    応答で生成されたトークン数

  • totalCount

    入力と出力を含め操作全体で処理されたトークンの合計数

  • inputCount

    入力クエリまたはドキュメントから処理されたトークン数

2 additionalAttributes​ には、​toolsUsed​ のブール値が含まれます。
  • true

    応答を収集または生成するために API やインテグレーションなどの外部ツールが使用されました。

  • false

    外部ツールは使用されず、応答は内部ナレッジのみに基づきました。