送信者および受信者識別子

AS2、EDIFACT、X12 トランザクションでは、メッセージで識別子を使用してメッセージの送信者と受信者を特定します。X12 メッセージの場合は、ISA および GS ヘッダーの識別子によってトランザクションを処理するために使用される適切なフローの識別を可能にする価値ある情報が提供されます。

Partner Manager のホストページで識別子を追加して値を設定します。

新しい識別子を追加および設定する

  1. Partner Manager のナビゲーションメニューからホスト組織の名前を選択します。

  2. [Identifiers (識別子)]​ セクションで ​[New (新規)]​ を選択します。

  3. [New Identifier (新規識別子)]​ ダイアログで、ドロップダウンメニューから識別子種別を選択します。

  4. [Identifier Value (識別子の値)]​ に、識別子に一意の名前を付けるための値を入力します。

  5. [Type (種別)]​ 値として ​[EDIFACT-UNB]​ または ​[X12-ISA]​ を選択した場合は、リストから ​[Qualifier (修飾子)]​ の値も選択する必要があります。

  6. [Create identifier (識別子を作成)]​ をクリックします。

EDIFACT UNB 識別子の値

EDIFACT UNB 識別子種別を設定するには、次の値を使用します。

設定 説明 必須

Qualifier (修飾子)

ドロップダウンメニューからパートナーの EDIFACT UNB 識別子の修飾子種別を選択します。

はい

Identifier value (識別子の値)

パートナーの EDIFACT-UNB ID を指定します。最大長は 15 文字です。適切な EDIFACT インターチェンジ送信者 ID および受信者 ID がオンボーディング時にパートナーから提供されます。

はい

AS2 識別子値

AS2 トランスポートを使用してパートナーとの間で B2B トランザクションをエクスチェンジするには、最初に組織とパートナーの AS2 識別子を設定します。

AS2 識別子を設定するには、次の値を使用します。

設定 説明 必須

Identifier value (識別子の値)

パートナーの AS2 ID。対応する送信者および受信者 AS2 ID は、オンボーディングプロセス中にパートナーから供給されます。

はい

X12 ISA 識別子の値

X12 ISA 識別子種別を設定するには、次の値を使用します。

設定 説明 必須

Qualifier (修飾子)

ドロップダウンメニューからパートナーの X12-ISA 識別子の修飾子種別を選択します。

はい

Identifier value (識別子の値)

パートナーの EDI X12-ISA ID。最大長は 15 文字です。適切な EDI X12 インターチェンジ送信者 ID および受信者 ID がオンボーディング時にパートナーから提供されます。

はい

X12 GS 識別子の値

X12 GS 識別子種別を設定するには、次の値を使用します。

設定 説明 必須

Identifier value (識別子の値)

パートナーの EDI X12-GS ID。最大長は 15 文字です。適切な EDI X12 グループ送信者 ID および受信者 ID がオンボーディング時にパートナーから提供されます。

はい

アウトバウンドメッセージフローパートナーリファレンス ID

バックエンドアプリケーションメッセージを EDI 形式に変換するアウトバウンドメッセージフローは、パートナーリファレンス ID を使用してパートナーにデータを送信します。

EDI トランザクションでは、送信者、受信者、ドキュメント種別の情報をデータで指定する方法が明確に標準化されていますが、エンタープライズバックエンドシステムから発信されるアウトバウンド B2B データエクスチェンジの送信元メッセージは、通常はスキーマに準拠します。これらのスキーマは、バックエンドアプリケーションチームが組織のデータモデルに応じて定義されるのが一般的です。

バックエンドアプリケーションからのアプリケーションメッセージに関する受信パートナー情報は、Partner Manager のパートナー名と同じであるとは限りません。このシナリオは、インバウンド EDI メッセージの ISA および GS 識別子がパートナーのプロファイル名とは異なる場合があるのと同じです。

Partner Manager のアウトバウンドメッセージ処理のフレームワークは、動的なルックアップを実行し、バックエンドシステムから受信したアプリケーションメッセージのコンテンツに基づいて受信パートナーを決定します。

この例では、ERP システムからパートナーの Mythical Supplier に送信されるアウトバウンド発注書 XML メッセージのペイロードのコンテンツは次のとおりです。

<VendorName>MYTHICAL SUPPLIER, LLC</VendorName>

財務システムから同じパートナーに送信されるアウトバウンド支払送金通知 JSON メッセージのペイロードのコンテンツは次のとおりです。

"PayeeName": "MYTHICAL ENTERPRISES"

Partner Manager がこれらのアウトバウンドトランザクションを Mythical Supplier 用の適切なメッセージフローにルーティングするには、パートナーのプロファイルページでこれらの値をパートナーリファレンス ID として追加する必要があります。そのためには、​新規識別子を作成​し、種別として ​[Reference ID (リファレンス ID)]​ を選択します。

バックエンドアプリケーションが複数の内部ビジネスラインの代理としてパートナーにアウトバウンドトランザクションを送信する場合は、変換済みのアウトバウンドデータで (トランザクションを送信するビジネスラインに応じて) 異なる X12 ISA および X12 GS 送信者識別子を設定する必要があるため、送信するビジネスラインを一意に識別するアプリケーションメッセージのペイロードの値を使用して、ホストプロファイルでパートナーリファレンス ID を設定しておくことができます。

パートナーリファレンス ID の実際の使い方と、アウトバウンドメッセージルーティングが決定される方法については、アウトバウンドメッセージのドキュメントを参照してください。