Runtime Fabric への Mule アプリケーションのデプロイと管理

Anypoint Runtime Fabric では、Runtime Fabric で管理された Mule Runtime Engine に Mule アプリケーションと API プロキシをデプロイできます。

サポート対象の Mule Runtime サーバーバージョン

サポート対象の Mule Runtime サーバーのバージョンについては、​「Anypoint Runtime Fabric ランタイムリリースノート」​を参照してください。

前提条件

Mule アプリケーションまたは API プロキシを Runtime Fabric にデプロイする前に、次のことを実行します。

  • Runtime Fabric をインストールして設定する。

  • 「Anypoint Runtime Fabric でのリソース割り当て」​で説明されているリソースが割り当てられる方法を理解する。

  • Mule アプリケーションまたは API プロキシを Exchange にパブリッシュする。

    Mule アプリケーションと API プロキシを Runtime Fabric にデプロイする前に、それらを Exchange にパブリッシュする必要があります。Mule アプリケーションと API プロキシを Runtime Manager からデプロイすると、それらは自動的に Exchange にパブリッシュされます。

Runtime Manager を使用したデプロイ

Runtime Manager を使用して、Mule アプリケーションと API プロキシを手動でデプロイできます。​「Runtime Fabric に Mule アプリケーションをデプロイする」​を参照してください。

Anypoint Platform CLI を使用して Mule アプリケーションをデプロイすることもできます。​「CLI を使用した Runtime Fabric でのアプリケーションのデプロイ」​を参照してください。

Maven を使用したデプロイ

Runtime Fabric は、Maven による Mule アプリケーションまたは API プロキシの管理およびデプロイをサポートしています。

Maven を使用して Mule アプリケーションと API プロキシをデプロイするには、Mule バージョンに固有のトピックを参照してください。

デプロイメントの考慮事項

最終的な一貫性

Runtime Fabric は、最終的に一貫性が確保される自己修復プラットフォームです。Runtime Fabric デプロイメントの CI パイプラインを構築する場合、最終的な一貫性を考慮する必要があります。デプロイメントをトリガーすると、アプリケーションの状況が ​RUNNING​ になります。アプリケーションの状況が ​RUNNING​ にならない場合、アプリケーションが ​RUNNING​ にならない理由を示す ​state​ および ​reason​ がレプリカに含まれます。

アプリケーションのデプロイメント

アプリケーションがデプロイされると、次のイベントが発生します。

  • アプリケーションの想定される状態 (アプリケーションバンドルやレプリカの数など) が保存される。

  • アプリケーションレプリカの状況が ​PENDING​ として表示される。

  • 十分な計算リソースとメモリリソースを使用できる場合、各レプリカがノードに接続される。

  • Mule Runtime バージョンに対応する Docker イメージがダウンロードされる (まだ存在していない場合)。

  • レプリカの状況が ​STARTING​ として表示される。

  • レプリカがアプリケーションの読み込みを完了する。

  • レプリカの状況が ​STARTED​ として表示され、作業を実行できるようになる。

アプリケーションの失敗

メモリ不足などが原因でアプリケーションが失敗すると、次のイベントが発生します。

  • レプリカの状況が ​TERMINATED​ として表示される。

  • Runtime Fabric がすぐにレプリカを再起動しようとする。

  • レプリカの状況が ​RECOVERING​ として表示される。

  • レプリカを再起動できる場合:

    • レプリカがアプリケーションの読み込みを完了する。

    • レプリカの状況が ​STARTED​ として表示され、作業を実行できるようになる。

  • 最初にレプリカを再起動できない場合 (一時的に使用できなくなっているネットワークリソースをレプリカが利用している場合など)、次のイベントが発生します。

    • 「CrashLoopBackoff」を示すメッセージと共に、レプリカの状況が ​PENDING​ として表示される。Runtime Fabric は、過剰な数の再起動が試行されないようにエクスポネンシャルバックオフを使用してレプリカを再起動しようとします。

    • 正常な再起動が妨げている問題が解決するまで、レプリカが ​RECOVERING​ と ​PENDING​ の状況を繰り返す。

    • レプリカがアプリケーションを読み込む。

    • 正常に再起動すると、レプリカが ​STARTED​ として表示され、作業を実行できるようになる。