Anypoint Studio を使用した Amazon Redshift Connector 1.1 の設定

Anypoint Studio (Studio) エディターは、Mule アプリケーション、プロパティ、および設定ファイルの設計と更新に役立ちます。

Studio でコネクタを追加および設定する手順は、次のとおりです。

「アプリケーションログの表示」​で説明されているように、コネクタを実行するときに、アプリケーションログを表示して問題を確認できます。

Studio で初めてコネクタを設定する場合は、​「Anypoint Studio を使用したコネクタの設定」​を参照してください。

Mule プロジェクトを作成する

Studio で、コネクタを追加および設定する新しい Mule プロジェクトを作成します。

  1. Studio で、​[File (ファイル)] > [New (新規)] > [Mule Project (Mule プロジェクト)]​ を選択します。

  2. Mule プロジェクトの名前を入力して、​[Finish (完了)]​ をクリックします。

コネクタを Mule プロジェクトに追加する

Amazon Redshift 用 Anypoint Connector (Amazon Redshift Connector) を Mule プロジェクトに追加して、XML コードにコネクタの名前空間およびスキーマの場所を自動的に入力し、プロジェクトの ​pom.xml​ ファイルに必須の連動関係を追加します。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューで、​[(X) Search in Exchange ((X) Exchange 内を検索)]​ をクリックします。

  2. [Add Modules to Project (モジュールをプロジェクトに追加)]​ で、検索項目に「​redshift​」と入力します。

  3. [Available modules (使用可能なモジュール)]​ で ​[Amazon Redshift Connector]​ をクリックします。

  4. [Add (追加)]​ をクリックします。

  5. [Finish (完了)]​ をクリックします。

Studio でコネクタを Mule プロジェクトに追加しても、Studio ワークスペースの他のプロジェクトはそのコネクタを使用できません。

ソースの設定

ソースは、指定された条件が満たされたときにフローを開始します。 次のソースのいずれかを設定して、Amazon Redshift Connector で使用できます。

  • On Table Row (テーブルの行)

    行を一定間隔でデータベーステーブルから選択し、取得された行ごとに 1 つのメッセージを生成します。

  • [HTTP] > [Listener]

    設定されたホストとポートで要求を受信するたびにフローを開始する

  • Scheduler (スケジューラー)

    時間ベースの条件が満たされたときにフローを開始する

[On Table Row (テーブルの行)]​ ソースを設定する手順は、次のとおりです。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューで、​[Redshift]​ を選択します。

  2. [On Table Row (テーブルの行)]​ を Studio キャンバスにドラッグします。

  3. [On Table Row (テーブルの行)]​ プロパティウィンドウで、必要に応じて ​[Display Name (表示名)]​ 項目の値を変更します。

  4. 作成したコネクタ設定を選択するか、[Connector configuration (コネクタ設定)] 項目の横にあるプラス記号 (​+​) をクリックして新規グローバル要素を設定します。

  5. [General (一般)]​ タブで、次の項目を入力します。

項目 説明

Name (名前)

このコネクタインスタンスの参照に使用される名前。

Table (テーブル)

選択元のテーブルの名前

フローにコネクタの操作を追加する

フローにコネクタの操作を追加するときは、そのコネクタで実行するアクションを指定しています。

<コネクタ名> の操作を追加する手順は、次のとおりです。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューで、​[Amazon Redshift]​ を選択し、目的の操作を選択します。

  2. その操作を Studio キャンバスの入力元の右にドラッグします。

コネクタのグローバル要素を設定する

コネクタを設定する場合、アプリケーション内のそのコネクタのすべてのインスタンスで使用できるグローバル要素を設定することをお勧めします。 グローバル要素を設定するには、コネクタが対象の Amazon Redshift クラスターにアクセスするために必要な認証ログイン情報を指定する必要があります。

Amazon Redshift Connector では次がサポートされます。

  • 基本認証。​[user (ユーザー)]​ および ​[password (パスワード)]​ 項目値を使用してデータベースに接続します。

  • IAM 認証。データベースに接続するために、​[access key (アクセスキー)]​ および ​[secret key (シークレットキー)]​ 項目値を使用して指定されたユーザーの一時パスワードを取得します。

  • 必要に応じて、コネクタが一時的セキュリティ IAM ログイン情報セットの IAM ロールを最初に想定し、それらを使用してパスワードを取得する必要がある場合は、​[Role (ロール)]​ 項目で ​[ARN]​ 項目値を指定できます。

グローバル要素を設定する場合、ANT スタイルのプロパティプレースホルダーを含む設定ファイルを参照するか (推奨)、グローバル設定プロパティに認証ログイン情報を入力できます。 プロパティプレースホルダーを使用する利点とその設定方法については、​「Anypoint Connector 設定」​を参照してください。

グローバル要素を設定する手順は、次のとおりです。

  1. Studio キャンバスでコネクタの名前を選択します。

  2. 操作の設定画面で、​[Connector configuration (コネクタ設定)]​ 項目の横にあるプラス記号 (​+​) をクリックし、グローバル要素設定項目にアクセスします。

  3. [General (一般)]​ タブで、接続種別に応じて項目を設定します。

    • Basic Connection (基本接続)

      項目 説明

      Name (名前)

      コネクタインスタンスの参照に使用される名前。

      Cluster id (クラスター ID)

      クラスター識別子。

      Region Endpoint (リージョンエンドポイント)

      リージョンエンドポイント (省略可能)。

      Port (ポート)

      データベースポート (省略可能)。

      Database (データベース)

      データベース名。

      User (ユーザー)

      データベースのユーザー名

      Password (パスワード)

      データベースへの認証で使用するパスワード。

    • IAM 接続

      項目 説明

      Name (名前)

      コネクタインスタンスの参照に使用される名前。

      Cluster id (クラスター ID)

      クラスター識別子。

      Region Endpoint (リージョンエンドポイント)

      リージョンエンドポイント (省略可能)。

      Port (ポート)

      データベースポート (省略可能)。

      Database (データベース)

      データベース名。

      User (ユーザー)

      データベースのユーザー名

      Access key (アクセスキー)

      一時データベースログイン情報を取得するために Amazon が提供するアクセスキー

      Secret key (シークレットキー)

      一時データベースログイン情報を取得するために Amazon が提供するシークレットキー

      Role (ロール)

      ロール設定 (省略可能)

      Custom STS Endpoint (カスタム STS エンドポイント)

      カスタム STS エンドポイントを設定します。(省略可能で [Advanced (詳細)] タブにある) VPC または FIPS エンドポイントなど、非標準のサービスエンドポイントが必要な場合に役立ちます。

  4. 下にスクロールして ​[Required libraries (必須のライブラリ)]​ セクションで JDBC ドライバーを設定します。 [Use local file (ローカルファイルを使用)]​、​[Add recommended library (推奨されるライブラリを追加)]​、または ​[Add Maven dependency (Maven 連動関係を追加)]​ を選択できます。

    [Add recommended library (推奨されるライブラリを追加)]​ または ​[Add Maven dependency (Maven 連動関係を追加)]​ を選択してこれが機能しない場合は、Amazon Maven リポジトリを ​pom.xml​ ファイルに追加して、もう一度お試しください。

    <repositories>
    ...
        <repository>
            <id>redshift</id>
            <url>https://s3.amazonaws.com/redshift-maven-repository/release</url>
        </repository>
    </repositories>
  5. [Advanced (詳細)]​ タブで、必要に応じて接続プロパティおよび再接続情報 (再接続戦略を含む) を追加します。

  6. [Test Connection (接続をテスト)]​ をクリックして、Mule が指定されたサーバーに接続できることを確認します。

  7. [OK]​ をクリックします。

アプリケーションログの表示

問題を確認するため、アプリケーションログを次の方法で表示できます。

  • アプリケーションを Anypoint Platform から実行している場合、アプリケーションログ出力は Anypoint Studio のコンソールウィンドウに表示されます。

  • コマンドラインから Mule を使用してアプリケーションを実行している場合、アプリケーションログ出力は OS コンソールに表示されます。

アプリケーションのログファイル (​log4j2.xml​) でログファイルパスがカスタマイズされていない場合、デフォルトの場所 ​MULE_HOME/logs/<app-name>.log​ でアプリケーションログを表示することもできます。ログパスは、アプリケーションログファイル ​log4j2.xml​ で設定できます。

次のステップ

グローバル要素と接続情報を設定したら、コネクタの他の項目を設定します。