Anypoint MQ Connector のアップグレードおよび移行

最新の機能を使用するには、Anypoint MQ 用 Anypoint Connector (Anypoint MQ Connector) をバージョン 3.x からバージョン 4.x にアップグレードします。

サポートされているアップグレードパス

開始バージョン 終了バージョン

3.x

4.x

このリリースでの変更

バージョン 4.x に含まれる一部の変更により、バージョン 3.x との後方互換性が失われます。

Anypoint MQ Connector 4.x には、次の機能のサポートが含まれています。

  • クロスリージョンフェールオーバー

    Mule 4 用 Anypoint MQ Connector バージョン 4.0.7 以降では、標準キューのフェールオーバー機能が提供されます。

    有効にすると、Mule アプリケーションがリージョン内の Anypoint MQ サーバーにアクセスできない場合、コネクタは代替リージョンの代替キューに切り替えて、メッセージをパブリッシュおよびコンシュームします。

    詳細は、以下を参照してください。

  • 接続アプリケーション

    Mule 4 用 Anypoint MQ Connector バージョン 4.0.1 以降には、​[Global Element Properties (グローバル要素のプロパティ)]​ ページの ​[URL]​ 項目の新しい形式が含まれています。

    • Anypoint MQ Connector 3.x では、URL は次の形式でした。

      https://mq-us-east-1.anypoint.mulesoft.com/api/v1

    • Anypoint MQ Connector 4.x では、URL 形式に ​{orgID}​ と ​{envID}​ が含まれます。次に例を示します。

      https://mq-us-east-1.anypoint.mulesoft.com/api/v1/organizations/{orgID}/environments/{envID}

    誤ったバージョンの URL を使用してコネクタを設定すると、 Anypoint MQ は次のエラーを返します。

    Invalid api url provided​ (無効な API URL が指定されています)

フェールオーバー機能を使用するには、アプリケーションでのクロスリージョンフェールオーバーの設定を参照してください。

アップグレード前提条件

アップグレードを実行する前に、以前のバージョンに復元する必要がある場合に備えて、ファイル、データ、および設定のバックアップを作成します。

アップグレード手順

Anypoint MQ Connector 4.x にアップグレードする手順は、次のとおりです。

  1. Anypoint MQ の ​[Destinations (宛先)]​ ページで、​[Copy (コピー)]​ をクリックし、メニューから ​[Connector version 4.x and later (Connector バージョン 4.x 以降)]​ を選択します。

    「[Destinations (宛先)] ページの [Copy (コピー)] ボタン」
  2. Anypoint Studio で、Mule プロジェクトを開きます。

  3. [Mule Palette (Mule パレット)] ビューで、​[Search in Exchange (Exchange 内を検索)]​ をクリックします。

  4. [Add Dependencies to Project (連動関係をプロジェクトに追加)]​ で、検索項目に「​Anypoint MQ​」と入力します。

  5. [Available modules (使用可能なモジュール)]​ で ​[Anypoint MQ Connector - Mule 4]​ を選択し、​[Add (追加)]​ をクリックします。

  6. [Finish (完了)]​ をクリックします。

    Anypoint Studio はコネクタを自動的にアップグレードします。

  7. pom.xml​ ファイルで ​mq-connector​ 連動関係のバージョンが ​4.0.5​ 以降であることを確認します。

    <dependency>
    	<groupId>com.mulesoft.connectors</groupId>
    	<artifactId>anypoint-mq-connector</artifactId>
    	<version>4.0.5</version>
    	<classifier>mule-plugin</classifier>
    </dependency>
  8. Anypoint Studio の ​[Anypoint MQ Config (Anypoint MQ 設定)]​ ウィンドウで、​[URL]​ 項目に URL を貼り付けます。

    「[Anypoint MQ Config (Anypoint MQ 設定)] ウィンドウの [URL] 項目、[Client App ID (クライアントアプリケーション ID)] 項目、[Client Secret (クライアントシークレット)] 項目」
  9. 認証方法に応じて、​[Client App ID (クライアントアプリケーション ID)]​ 項目と ​[Client Secret (クライアントシークレット)]​ 項目に入力します。

    • Connected App (接続アプリケーション)

      [Anypoint Platform]​ > ​[Access Management (アクセス管理)]​ > ​[Connected Apps (接続アプリケーション)]​ から ​[ID]​ と ​[Secret (シークレット)]​ の値を貼り付けます。

      Anypoint MQ での接続アプリケーションの設定についての詳細は、 接続アプリケーションの設定 を参照してください。

    • Client App (クライアントアプリケーション)

      [Anypoint Platform]​ > ​[MQ]​ > ​[Client Apps (クライアントアプリケーション)]​ から ​[Client App ID (クライアントアプリケーション ID)]​ と ​[Client Secret (クライアントシークレット)]​ の値を貼り付けます。

      Anypoint MQ でのクライアントアプリケーションの設定についての詳細は、 クライアントアプリケーションの設定 を参照してください。

アップグレード後の手順

コネクタの最新バージョンをインストールしたら、次の手順に従ってアップグレードを完了します。

  1. Anypoint Studio で、​[Problems (問題)]​ ビューまたは ​[Console (コンソール)]​ ビューにエラーがないことを確認します。

  2. プロジェクトの pom.xml を確認し、問題がないことを確認します。

  3. 接続をテストして、操作が機能することを確認します。

トラブルシューティング

パラメーターのキャッシュおよびメタデータのキャッシュで問題が発生した場合、Anypoint Studio を再起動しください。

アップグレードの取り消し

前のバージョンの Anypoint MQ Connector に戻すには、Anypoint Studio で、プロジェクトの ​pom.xml​ ファイル内の ​mq-connector​ 連動関係バージョンを前のバージョンに変更します。