Anypoint DataGraph の使用量メトリクスの表示

Anypoint Datagraph では API 要求メトリクスが提供され、Anypoint Monitoring では DataGraph の追加の使用量メトリクスを表示できます。

API 要求メトリクスを表示する

DataGraph ではメトリクスを追跡できるため、ビジネスグループに指定された制限に関連する使用量を常に把握できます。これらのメトリクスを使用して、各環境の統合スキーマに対して行われたコールの総数を追跡します。

使用量メトリクスは、ビジネスグループごとに本番環境と Sandbox 環境によって分けられます。より具体的には、特定の環境のメトリクスには次の情報が表示されます。

  • その環境で受信した GraphQL API 要求

  • その種別の他の環境で受信した GraphQL API 要求

  • その種別のすべての環境で受信した GraphQL API 要求

API 要求の使用量メトリクスは、Anypoint DataGraph の [Overview (概要)] セクションに表示されます。

使用量メトリクスを表示するには、​「Admin (管理)」権限​が必要です。

  1. [Overview (概要)] をクリックします。

  2. [Details (詳細)] をクリックして、正しい環境にいることを確認します。

  3. [Usage Metrics (使用量メトリクス)] をクリックします。

    [Overview (概要)] セクションに表示されている DataGraph の使用量メトリクス
  4. 特定の期間のメトリクスを表示するには、カレンダーパラメータを設定します。メトリクスクエリは自動的に実行され、データが更新されます。

  5. 現在の期間のメトリクスを更新するには、更新アイコンをクリックします。

Anypoint Monitoring を使用した使用量メトリクスの表示

Anypoint Monitoring では、組み込みダッシュボードやカスタムダッシュボードを介して使用量メトリクスを表示できます。これらのメトリクスは、統合スキーマで統合された API に対して行われたコールではなく、DataGraph アプリケーションに対して行われたコールを参照します。

組み込みダッシュボード

Anypoint Monitoring では、DataGraph は「管理 API」とみなされます。​組み込みダッシュボードを表示​するときに、環境と DataGraph アプリケーションの名前を選択します。

組み込みダッシュボードでは、設定は必要なく、さまざまなページにさまざまな種類のチャートが表示されます。たとえば、概要ページには以下に関連するデータが表示されます。

  • Request volume (要求量)

  • Failed requests (失敗した要求)

  • Total 4xx errors (4xx エラー合計)

  • Total 5xx errors (5xx エラー合計)

  • Average response time (平均応答時間)

カスタムダッシュボード

カスタムダッシュボードでは、組み込みダッシュボードと同じメトリクスが収集されます。カスタムダッシュボードでは、追加の設定が必要で、次の場合に役立ちます。

  • 多様なメトリクスを相関付ける

  • 比較分析を実行する

  • 通常のトレンドと異常を区別する

  • 問題をすばやく切り分ける

次の例は、client_id ごとの要求量を追跡するためのカスタムダッシュボードのセットアップ方法を示しています。

  1. Anypoint Monitoring から ​[Custom dashboards (カスタムダッシュボード)]​ を選択します。

  2. [New Dashboard ( 新規ダッシュボード)]​ をクリックし、グラフオプションを選択します。

  3. 新しいグラフで、設定メニュー (縦の省略記号) をクリックし、​[Configure (設定)]​ をクリックします。

  4. [Advanced Mode (高度なモード)]​ を切り替えて高度なモードをアクティブ化します。

  5. クエリを次のように編集します。

    1. [Panel Type (パネル種別)]​ ドロップダウンリストで、​[API Panel (API パネル)]​ を選択します。(Datagraph は API アプリケーション種別)。

    2. [Where (場所)]​ の横にある ​[+]​ をクリックします。

    3. ドロップダウンリストから、​[api_id]​ と ​[api_version_id]​ を選択し、情報の収集元の Datagraph アプリケーションにそれぞれの値を設定します。

    4. [Select (選択)]​ ドロップダウンリストから ​[field(request_size.count)]​ を選択します。

    5. [Group by (グループ化基準)]​ ドロップダウンリストから ​[tag(client_id)]​ を選択します。

    6. [Alias by (別名基準)]​ 項目で、​[$tag_client_id]​ を追加します。

  6. [Apply changes (変更を適用)]​ をクリックします。

  7. 時間ピッカーを開き、期間を選択し、​[Confirm (確認)]​ をクリックします。

次の例では、前の時間のクエリを追跡するグラフが表示されています。

client_id ごとの要求量が表示されている Monitoring のカスタムグラフ