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Monitoring API Managerクラウドまたは物理データセンターのいずれかの場所ごとに Anypoint Platform の異なる部分をホストできます。Anypoint Platform 環境の最適なホスティングオプションは、セキュリティ、データプライバシー、法的要件によって異なります。さまざまなホスティングオプションにより、お客様のデータやお客様の顧客のデータが保存、処理、管理される場所を制御できます。データは、会社の IT ポリシーおよび要件で求められる物理的な場所の内部で分離された状態が維持されます。
MuleSoft でサポートされているさまざまなホスティングオプションを理解するには、Anypoint Platform のコンテキスト内のコントロールプレーンとランタイムプレーンを理解する必要があります。
コントロールプレーン
API や Mule アプリケーションを設計、デプロイ、管理するために使用する Anypoint Platform アーキテクチャのコンポーネント。コントロールプレーンには、Anypoint Design Center、Anypoint Management Center、Anypoint Exchange に含まれる製品の機能とコンポーネントがあります。
ランタイムプレーン
API や Mule アプリケーションをデプロイしてユーザーが使用できるようにする Anypoint Platform アーキテクチャのコンポーネント。ランタイムプレーンには、Mule Runtime サーバーとサポートサービスがあります。
Anypoint Platform は、コントロールプレーンとランタイムプレーンを個別にホストできるように設計されています。要件に応じて、以下から選択できます。
MuleSoft が管理するコントロールプレーンとランタイムプレーンで Anypoint Platform を使用する。
各自のインフラストラクチャ内でランタイムプレーンをホストおよび管理し、MuleSoft が管理するコントロールプレーンと接続する。
コントロールプレーンとランタイムプレーンの両方を各自のインフラストラクチャ内でローカルにホストする。
各コントロールプレーンオプションでどのランタイムプレーンホスティングオプションがサポートされているかについては、「コントロールプレーンとランタイムプレーンのサポートマトリックス」を参照してください。
MuleSoft では、コントロールプレーンの次の環境が用意されています。
US クラウド (デフォルト)
US クラウドでは、コントロールプレーンが米国内で物理的にホストされます。
EU クラウド
EU クラウドでは、コントロールプレーンが欧州内で物理的にホストされます。
MuleSoft Government Cloud
MuleSoft Government Cloud は、MuleSoft によって管理される、政府機関に適したコントロールプレーンの FedRAMP 準拠のインスタンスです。
詳細は、「About Government Cloud (Government Cloud について)」を参照してください。
顧客がホストするコントロールプレーン
MuleSoft では、コントロールプレーンを各自のデータセンター内でホストすることもできます。Anypoint Platform Private Cloud Edition (Anypoint Platform PCE) は、ユーザーが管理するデータセンター内でコントロールプレーンをホストできる Anypoint Platform のバージョンです。これにより、アセットおよびメタデータが保存される環境を制御できます。
Anypoint Platform PCE では、スタンドアロン環境でホストされる Mule Runtime サーバーをデプロイできます。物理サーバー、仮想サーバー、またはサードパーティクラウド環境 (Amazon Web Services など) でコントロールプレーンをホストできます。
詳細は、「Anypoint Platform PCE について」を参照してください。
一部の Anypoint Platform コンポーネントは、Anypoint Platform PCE ではサポートされていません。詳細は、「コントロールプレーンホスティングオプションのサポートマトリックス」を参照してください。
すべての Anypoint Platform コンポーネントおよび機能がすべてのクラウド環境でサポートされているわけではありません。 次の表に、各コンポーネントがどの環境でサポートされているのかを示します。
Anypoint Platform コンポーネント | US コントロールプレーン | EU コントロールプレーン | MuleSoft Government Cloud | Anypoint Platform PCE |
---|---|---|---|---|
アクセス管理 |
Y |
Y |
Y |
Y |
Analytics |
Y |
Y |
N |
N |
Anypoint API コミュニティマネージャー |
Y |
Y |
Y |
N |
API Designer |
Y |
Y |
Y |
Y |
Anypoint API Manager |
Y |
Y |
Y |
Y |
CloudHub ランタイム |
Y |
Y |
Y |
N |
顧客がホストするランタイム |
Y |
Y |
Y |
Y |
Anypoint DataGraph |
Y |
Y |
N |
N |
Anypoint Exchange |
Y |
Y |
Y |
Y |
Flow Designer |
Y |
Y |
N |
N |
Anypoint MQ |
Y |
Y |
Y * |
N |
Anypoint Monitoring |
Y |
Y |
Y |
Y |
Anypoint Partner Manager |
Y |
Y |
N |
N |
Runtime Fabric |
Y |
Y |
N |
N |
Anypoint Runtime Manager |
Y |
Y |
Y |
Y |
シークレットマネージャー |
Y |
Y |
N |
N |
Anypoint Security Edge ポリシー |
N |
N |
N |
N |
Anypoint Security トークナイゼーション |
N |
N |
N |
N |
Anypoint Service Mesh |
Y |
Y |
N |
N |
Anypoint Studio |
Y |
Y |
Y |
Y |
Anypoint Visualizer |
Y |
Y |
Y |
Y |
* クライアントアプリケーションや暗号化されないキューなど、一部の Anypoint MQ 機能はアクセスまたは設定ができません。 詳細は、「Anypoint MQ in MuleSoft Government Cloud (MuleSoft Government Cloud の Anypoint MQ)」を参照してください。
MuleSoft には、Anypoint Platform ランタイムプレーンをホストするための 3 つの異なるオプションが用意されています。
CloudHub 2.0
CloudHub 2.0 は、完全に管理されコンテナ化されたサービスとしてのインテグレーションプラットフォーム (iPaaS) であり、API とインテグレーションを軽量コンテナとしてクラウドにデプロイできます。
CloudHub 2.0 は、単一テナンシーまたは共有テナンシーで世界の 12 リージョンにわたるデプロイメントを提供し、拡張性の高いトランザクション量をサポートするために、インフラストラクチャと組み込みサービスを動的に拡大または縮小します。 詳細は、「CloudHub 2.0」を参照してください。
CloudHub 1.0
CloudHub は、Mule Runtime サーバーと関連サービスをホストする MuleSoft のクラウドベースの環境です。CloudHub では、MuleSoft によって管理されるプラットフォームに API または Mule アプリケーションをデプロイできます。
また、高可用性を提供し、API や Mule アプリケーションのクラスタリングとフェールオーバーを行い、それらの負荷分散を実行します。詳細は、「CloudHub」を参照してください。
CloudHub は、同じ環境に存在するクラウドコントロールプレーン (US クラウド、EU クラウド、MuleSoft Government Cloud) のバージョンで管理できます。
Runtime Fabric
Runtime Fabric は、制御および管理するデータセンターまたはサードパーティクラウド環境内で Mule アプリケーションと API ゲートウェイを実行できるようにするコンテナサービスです。Runtime Fabric は、一連の物理サーバー、仮想サーバー、または Amazon Web Services や Microsoft Azure 内にインストールできます。
Runtime Fabric には、Docker や Kubernetes などのテクノロジーがバンドルされており、高可用性、フェールオーバー、クラスタリング、負荷分散などの利点を得られます。詳細は、「Anypoint Runtime Fabric の概要」を参照してください。
Runtime Fabric は、クラウドコントロールプレーン (US クラウド、EU クラウド) でのみ管理できます。MuleSoft Government Cloud や Anypoint Platform PCE では、Runtime Fabric はサポートされていません。
スタンドアロンランタイム
スタンドアロンオプションでは、管理する環境で Mule Runtime Engine サーバーと関連サービスをホストできます。スタンドアロンランタイムを使用すると、物理サーバー、仮想サーバー、または Amazon Web Services や Microsoft Azure などのサードパーティクラウドインストール内で Mule Runtime サーバーを実行できます。
スタンドアロンランタイムを使用する場合、高可用性、フェールオーバー、クラスタリング、負荷分散のフレームワークを提供する必要もあります。「オンプレミスでの Mule Runtime Engine の実行」を参照してください。
スタンドアロンランタイムは、クラウドコントロールプレーン (US クラウド、EU クラウド、MuleSoft Government Cloud) または顧客がホストするコントロールプレーン (Anypoint Platform PCE) を使用して管理できます。
すべての Anypoint Platform コンポーネントが各ランタイムプレーンホスティングオプションでサポートされているわけではありません。
Anypoint Platform コンポーネント | CloudHub 2.0 | CloudHub | Runtime Fabric | スタンドアロン |
---|---|---|---|---|
Mule Runtime Engine |
Y |
Y |
Y |
Y |
Anypoint MQ |
Y |
Y |
Y |
Y |
Anypoint Object Store v2 |
Y |
Y |
N |
N |
Anypoint DataGraph |
N |
Y |
N |
N |
コネクタ |
Y |
Y |
Y |
Y |
Anypoint Object Store v2
Runtime Fabric とスタンドアロンランタイムでは、Anypoint Object Store v2 はサポートされていません。代わりに、Runtime Fabric とスタンドアロンランタイムでは、Mule クラスタリングがサポートされています。Runtime Fabric では、同じアプリケーションの複数のレプリカでオブジェクトを共有できます。スタンドアロンランタイムでは、複数の Mule Runtime Engine で相互のオブジェクトを共有できます。
「クラスターランタイムインスタンス」を参照してください。
コネクタのサポート
ファイル用 Anypoint Connector (File Connector) のような、ファイルシステムのファイルを取得して操作するコネクタはサポートされていません。Runtime Fabric にデプロイされた Mule アプリケーションは、仮想マシンまたはネットワークマウントのファイルシステムにアクセスできません。