コアコンポーネントの移行

このバージョンの Mule は、拡張サポートが終了する 2023 年 5 月 2 日にその すべてのサポート​が終了しました。

このバージョンの Mule を使用する CloudHub には新しいアプリケーションをデプロイできなくなります。許可されるのはアプリケーションへのインプレース更新のみになります。

標準サポートが適用されている最新バージョンの Mule 4 にアップグレード​することをお勧めします。これにより、最新の修正とセキュリティ機能強化を備えたアプリケーションが実行されます。

以下の表は、Mule 3.x の各コンポーネントが Mule 4 では何に相当するのかを示しています。

Mule 3.x のコンポーネント Mule 4.0 の代替法

すべての router

代わりに ​Scatter Gather​ を使用するか、異なる対象属性を使用して操作を次々と実行した後に DW を使用して結果をマージします。

async[​processingStrategy​]

非ブロック実行エンジンには非同期処理戦略が不要になりました。Mule 4 に移行するときに、スコープからすべての処理戦略を削除してください。非同期で実行する必要があるすべてのコンポーネントをラップする ​Async​ スコープを使用します。

asynchronous-processing-strategy

非ブロック実行エンジンには非同期処理戦略が不要になりました。Mule 4 に移行するときに、スコープからすべての処理戦略を削除してください。非同期で実行する必要があるすべてのコンポーネントをラップする ​Async​ スコープを使用します。

bridge

同等のフローをビルドします。

catch-exception-strategy

on-error-continue​ 戦略を使用する ​error-handler​ を使用します。

choice-exception-strategy

エラー種別選択または when 属性を使用して、内部に異なる戦略を含む ​error-handler​ を使用します。

combine-collections-transformer

簡略化されたメッセージモデルでは不要になりました。MuleMessageCollections は Mule メッセージの配列に置き換わります。これは、DataWeave や foreach などの任意の Mule コンポーネントを使用してマージまたは反復できます。

コンポーネント

Java Module​ を使用します。

composite-source

各取得元に 1 つのフローを作成し、共通機能の flow-ref を使用して非公開フローを呼び出します。

configuration[​defaultExceptionStrategy-ref​]

新しい名前は ​defaultErrorHandler-ref​ です。

configuration[​flowEndingWithOneWayEndpointReturnsNull​]

新しい実行エンジンでは不要になりました。

configuration[​useExtendedTransformations​]

排除されました。

configuration[​enricherPropagatesSessionVariableChanges​]

排除されました。

copy-attachments

新しい​メッセージ構造​により、添付ファイルはメッセージの属性の一部になります。添付ファイルは DataWeave を使用して自由に操作できます。

copy-properties

新しい​メッセージ構造​により、プロパティはメッセージの属性の一部になります。添付ファイルは DataWeave を使用して自由に操作できます。

custom-agent

サポートされなくなりました。

custom-aggregator

Mule SDK​ を使用して、カスタムアグリゲーターをビルドします。

custom-connector

Mule SDK​ を使用して、独自のコネクタをビルドします。

custom-exception-strategy

不要になりました。​error-handler​ を使用します。

custom-lifecycle-adapter-factory

サポートされなくなりました。

custom-object-store

Object Store Connector​ を使用してカスタムストアを作成します。

custom-processor

Mule SDK​ を使用するか、​Scripting Module​ を使用します。

custom-queue-store

新しい ​VM Connector​ を使用します。

custom-router-resolver

Mule SDK​ を使用して、カスタムルーターをビルドします。

custom-router

Mule SDK​ を使用して、カスタムルーターをビルドします。

custom-service

フローを使用します。

custom-source

Mule SDK​ を使用して、新しいイベント取得元を記述します。

custom-splitter

DataWeave または ​Mule SDK​ を使用します。

custom-transaction-manager

<bti:transaction-manager/>​ を使用します。

custom-transaction

サポートされなくなりました。

default-exception-strategy

on-error-propagate​ 戦略を使用する ​error-handler​ を使用します。

default-in-memory-queue-store

新しい ​VM Connector​ を使用します。

default-persistent-queue-store

新しい ​VM Connector​ を使用します。

default-service-exception-strategy

on-error-propagate 戦略を使用する ​error-handler​ を使用します。

endpoint

コネクタを使用します。

exception-strategy

error-handler​ を使用します。

expression-component

式の機能に応じて、データアクセスの式には DataWeave を、アルゴリズムの式には ​Scripting Module​ または ​Mule SDK​ を、単に Java にアクセスする式には ​Java Module​ を使用できます。

file-queue-store

新しい ​VM Connector​ を使用します。

flow[​processingStrategy​]

排除されました。非ブロック実行エンジンを使用すれば、ユーザーはこれを調整する必要がありません。

idempotent-message-filter

Idempotent-message-validator​ に置き換わりました。

idempotent-redelivery-policy

新しい名前は ​redelivery-policy​ です。

idempotent-secure-hash-message-filter

Idempotent-message-validator​ に置き換わりました。

in-memory-store

Object Store Connector​ を使用して​カスタムストア​を作成します。

inbound-endpoint

各コネクタまたはモジュールで定義されたイベント取得元またはトリガーを使用します。

include-entry-point

Java Module​ を使用します。

interceptor-stack

排除されました。カスタムポリシーを使用します。

invoke

Java Module​ を使用します。

jndi-transaction-manager

<bti:transaction-manager/>​ を使用します。

jrun-transaction-manager

<bti:transaction-manager/>​ を使用します。

legacy-abstract-exception-strategy

新しい ​error-handler​ を使用します。

managed-store

Object Store Connector​ を使用して​カスタムストア​を作成します。

message-properties-transformer

Transform コンポーネントと DataWeave を使用します。

model

排除されました。代わりにフローを使用します。

mule[​version​]

outbound-endpoint

要素はコアの名前空間から新しいトランスポートの名前空間に移動されました。

poll → watermark

この機能は、Salesforce Connector、Database Connector、SFTP Connector、File Connector など、多数のコネクタのイベント取得元内に組み込まれました。 Object Store Connector を使用して、​手動で watermark (ウォーターマーク) 値を設定することもできます​。

poll

scheduler コンポーネント​に置き換わりました。

processor

式の機能に応じて、データアクセスの式には DataWeave を、アルゴリズムの式には ​Scripting Module​ または ​Mule SDK​ を、単に Java にアクセスする式には ​Java Module​ を使用できます。

prototype-object

Java Module または Spring Module を使用します。

queue-profile

VM Connector​ を使用します。

queue-store

VM Connector​。

recipient-list

排除されました。

reconnect-custom-notifier

排除されました。

reconnect-custom-strategy

排除されました。

reconnect-notifier

排除されました。

remove-attachment

新しい​メッセージ構造​により、添付ファイルは不要になりました。

remove-property

新しい​メッセージ構造​により、添付ファイルは不要になりました。

response

不要になりました。

request-reply

Mule 4 では、すべてのコネクタで request-reply がサポートされなくなります。「request-reply」動作があったコネクタには、JMS の ​publish-consume​ 操作など、「request-reply」操作が組み込まれます。

resin-transaction-manager

排除されました。

rollback-exception-strategy

on-error-propagate 戦略を使用する error-handler を使用します。

scatter-gather[​threading-profile​]

Mule 4 は非ブロックなので不要になりました。

seda-model

Mule 4 では SEDA キューがなくなりました。Mule 4 の実行エンジンは非ブロックです。

service

フローを使用します。

set-attachment

不要になりました。添付ファイルを変数として保存できます。

set-property

新しいメッセージモデルではプロパティが使用されなくなりました。Mule メッセージからの属性は変数に保存できます。

set-session-variable

セッション変数は削除されました。ユーザーはトランスポートの境界を越えて明示的にヘッダーを渡す必要があります。

simple-in-memory-queue-store

新しい VM Connector を使用します。

simple-service

フローを使用します。

simple-text-file-store

Object Store Module 拡張機能を使用してカスタムストアを作成します。

singleton-object

Java Module または Spring Module を使用します。

spring-object

Java Module または Spring Module を使用します。

synchronous-processing-strategy

フローコンポーネントの実行に関連する動作は、4.x のフローと同じですが、必ずしも 3.x と同じスレッドでは実行されません。

transactional scope

「try」スコープに置き換わりました。

username-password-filter

排除されました。

validator

排除されました。

weblogic-transaction-manager

<bti:transaction-manager/>​ を使用します。

websphere-transaction-manager

<bti:transaction-manager/>​ を使用します。

all-strategy

排除されました。

entry-point-resolver

Java Module​ を使用します。

filter

filter は ​Validation Module​ に置き換わります。

interceptor

interceptor はカスタムポリシーに置き換わります。

message-info-mapping

不要になりました。

point-resolver-set

Java Module​ を使用します。

router

排除されました。

threading-profile

不要になりました。Runtime で自動調整されます。

トランスフォーマー

排除されました。ほとんどの明示的な変換は不要になりました。コーナーケースには DataWeave を使用します。