Anypoint Studio を使用した Tracing Module 1.0 の設定

Anypoint Studio (Studio) エディターは、Mule アプリケーション、プロパティ、および設定ファイルの設計と更新に役立ちます。

Studio でコネクタを追加および設定する手順は、次のとおりです。

「アプリケーションログの表示」​で説明されているように、コネクタを実行するときに、アプリケーションログを表示して問題を確認できます。

Studio で初めてコネクタを設定する場合は、​「Anypoint Studio を使用したコネクタの設定」​を参照してください。このトピックを参照した後、コネクタ項目についての詳細情報が必要な場合は、​「Tracing Module リファレンス」​を参照してください。

Mule プロジェクトを作成する

Studio で、コネクタを追加および設定する新しい Mule プロジェクトを作成します。

  1. Studio で、​[File (ファイル)] > [New (新規)] > [Mule Project (Mule プロジェクト)]​ を選択します。

  2. Mule プロジェクトの名前を入力して、​[Finish (完了)]​ をクリックします。

モジュールを Mule プロジェクトに追加する

Tracing Module を Mule プロジェクトに追加して、XML コードにモジュールの名前空間およびスキーマの場所を自動的に入力し、プロジェクトの ​pom.xml​ ファイルに必須の連動関係を追加します。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューで、​[(X) Search in Exchange ((X) Exchange 内を検索)]​ をクリックします。

  2. [Add Dependencies to Project (連動関係をプロジェクトに追加)]​ ウィンドウで、検索項目に「​tracing​」と入力します。

  3. [Available modules (使用可能なモジュール)]​ で ​[Tracing Module]​ をクリックします。

  4. [Add (追加)]​ をクリックします。

  5. [Finish (完了)]​ をクリックします。

Studio でモジュールを Mule プロジェクトに追加しても、Studio ワークスペースの他のプロジェクトはそのモジュールを使用できません。

ソースの設定

ソースは、指定された条件が満たされたときにフローを開始します。 次の入力元のいずれかを設定して、Tracing Module で使用できます。

  • [HTTP] > [Listener]
    設定されたホストとポートで要求を受信するたびにフローを開始する

  • Scheduler
    時間ベースの条件が満たされたときにフローを開始する

たとえば、HTTP リスナーを設定する手順は、次のとおりです。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューで、​[HTTP] > [Listener]​ を選択します。

  2. [Listener]​ を Studio キャンバスにドラッグします。

  3. [Listener (リスナー)]​ 設定画面で、必要に応じて ​[Display Name (表示名)]​ 項目の値を変更します。

  4. [Path (パス)]​ 項目の値を指定します。

  5. [Connector configuration (コネクタ設定)]​ 項目の横にあるプラス記号 (​+​) をクリックして、アプリケーション内の HTTP リスナーのすべてのインスタンスで使用できるグローバル要素を設定します。

  6. [General (一般)]​ タブで、リスナーの接続情報を指定します。

  7. [TLS]​ タブで、必要に応じてリスナーの TLS 情報を指定します。

  8. [Advanced (詳細)]​ タブで、必要に応じて再接続戦略を含む再接続情報を指定します。

  9. [Test Connection (接続をテスト)]​ をクリックして、Mule が指定されたサーバーに接続できることを確認します。

  10. [OK]​ をクリックします。

Module 操作またはスコープをフローに追加する

Module 操作またはスコープをフローに追加することで、そのモジュールが実行する特定の操作が直ちに定義されます。

Tracing Module の操作またはスコープを追加する手順は、次のとおりです。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューで ​[Tracing]​ を選択し、目的の操作またはスコープを選択します。

  2. その操作またはスコープを Studio キャンバスの入力元の右にドラッグします。

Anypoint Studio の右側にある [Mule Palette (Mule パレット)] ビューから Tracing Module 操作またはスコープを選択する

アプリケーションログの表示

問題を確認するため、アプリケーションログを次の方法で表示できます。

  • アプリケーションを Anypoint Platform から実行している場合、出力は Anypoint Studio のコンソールウィンドウに表示される。

  • コマンドラインから Mule を使用してアプリケーションを実行している場合、アプリケーションログは OS コンソールに表示される。

アプリケーションのログファイル (​log4j2.xml​) でログファイルパスがカスタマイズされていない場合、デフォルトの場所 ​MULE_HOME/logs/<app-name>.log​ でアプリケーションログを表示することもできます。