CloudHub での自動スケーリング

自動スケーリング機能を使用するには、組織にエンタープライズライセンス契約 (ELA) が必要です。エンタイトルメントは、適格なユースケースに基づいて承認されます。この機能に興味がある場合は、アカウントの担当者にお問い合わせください。

CloudHub により、使用量の変化に合わせてアプリケーションの背後の処理能力を即座に対応させることができます。アプリケーションで使用される処理リソースをスケールアップまたはスケールダウンして CPU やメモリの使用量のしきい値に対応するポリシーを定義できます。

自動スケーリングを設定する

  1. Runtime Manager の ​[Applications (アプリケーション)]​ タブをクリックします。

  2. CloudHub にデプロイされているアプリケーションを選択して、そのパネルを開きます。

  3. パネルで、​[Manage Application (アプリケーションを管理)]​ をクリックします。

  4. [Settings (設定)]​ セクションで ​[Autoscaling (自動スケーリング)]​ タブを選択します。
    すべての既存の自動スケーリングポリシーを確認したり、アクティブ化または非アクティブ化したり、作成または削除したり、関連する ​Runtime Manager のアラート​を作成したりできます。

ポリシーを作成する

ポリシーを作成するには、​[Create Policy (ポリシーを作成)]​ ボタンをクリックし、ポリシーをセットアップする項目を設定します。

ポリシー

ポリシーの要件を満たすと、ワーカーのサイズまたは数の変更がトリガーされます。ポリシーは、CPU またはメモリの使用量に基づいて作成することができ、ワーカーの数やサイズを変更できます。どのポリシーにも、スケールアップとスケールダウンの条件が含まれます。

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  1. ポリシーの​名前​を入力します。

  2. スケーリングが​メモリ使用量と CPU 使用量​のどちらに基づくのかを決定します。

    表示されている割合は、使用されている JVM に割り当てられる合計メモリまたは CPU の割合です。これには、JVM 自体でコンシュームされるメモリも含まれます。
  3. スケーリングの​ルール​を決定します。アップスケールとダウンスケールの両方の条件で次の値を入力します。

    1. 使用量の​割合

    2. ポリシーが適用されるまでこのレベルを維持する必要がある​期間

    3. このポリシーや他のポリシーが適用されてスケーリングに影響することを防止する​クールダウン期間

  4. ポリシーの適用時に実行される​アクション​を定義します。

    1. ワーカーの​​またはワーカーの​サイズ​に影響を与える

    2. 変動期間の​最大​値と​最小​値を設定する

自動スケーリングポリシーでは、ワーカーの最大数は 4、ワーカーの最大サイズは 16 vCore です。

スケーリングの考慮事項

どのポリシーでも、アプリケーションは段階的にスケールされます。多くのスケーリングステップが必要となる強いスパイクに合わせてスケールアップする場合、ポリシーの評価時間とクールダウン期間の両方の時間がステップごとにかかります。

アプリケーションごとに 1 つの自動スケーリングポリシーのみを適用できます。

使用可能なワーカーの最大量およびサイズは、アカウントの特性によって制限されます。アカウントで実行されている複数のアプリケーションが限られたリソースで競合している場合、先着順に割り当てられます。

既存のポリシーの編集

既存のポリシーを編集するには、​[Policies (ポリシー)]​ タブを開きます。ポリシー名をクリックすると、新規ポリシーの作成時に使用するメニューにアクセスします。

ポリシーの非アクティブ化

実行中のポリシーを非アクティブ化するには、[policies (ポリシー)] タブを開き、対応する ​[Status (状況)]​ 項目で切り替えます。

有効化

ポリシーの削除

既存のポリシーを削除するには、[policies (ポリシー)] タブに移動し、対応する削除アイコンをクリックします。

アラートの設定と自動スケーリング履歴の表示

CloudHub では、ワーカーの自動スケーリングイベントが発生したときに警告する 2 つの固有のアラートタイプをアプリケーションにセットアップできます。一方はスケールアップについて警告するアラートで、他方はスケールダウンについて警告するアラートです。

このアラートを設定すると、そのようなイベントが発生したときに、入力したアドレスに自動的にメールが送信されます。

また、アラートがトリガーされたすべての時間の全履歴を表示することもできます。これを表示するには、​[Alerts (アラート)]​ ページで、アラート名をクリックして対応するパネルを開きます。

履歴