インバウンドメッセージフローの作成

パートナーからメッセージ (サードパーティ接続経由のメッセージを含む) を受信するインバウンドメッセージフローを作成します。インバウンドメッセージフローを作成する場合、インバウンドメッセージを検証して変換してから、バックエンドアプリケーションに送信できます。

Anypoint Partner Manager は、パートナーに設定されている識別子との一致に基づいてインバウンドメッセージをルーティングします。

最初のメッセージフローを作成する前に、​ペイロードストレージ API​ を設定します。

インバウンドメッセージフローを作成する手順は、次のとおりです。

  1. Partner Manager のナビゲーションメニューから ​[Message Flows (メッセージフロー)]​ を選択します。

  2. [New message flow (新規メッセージフロー)] > [Receive from partner (パートナーから受信)]​ をクリックします。

  3. リストから既存のパートナーを選択するか、​[New (新規)]​ をクリックし、​「パートナーの作成」​の説明に従って新しいパートナーを作成します。

  4. 受信エンドポイントを設定します。

  5. 送信元メッセージ種別を設定します。

  6. 変換マップをインポートします。

  7. 送信先メッセージ種別を設定します。

  8. 送信先エンドポイントを設定します。

  9. メッセージフローが完成したことを検証します。

受信エンドポイントを設定する

インバウンドメッセージフローの受信エンドポイント ([Receive from partners (パートナーから受信)] エンドポイント) は、パートナーが直接またはサードパーティ接続経由で送信したメッセージを受信します。受信エンドポイントを設定する場合、ホスト、パートナー、サードパーティ接続が所有する既存のエンドポイントを選択するか、新しいエンドポイントを作成できます。

Partner Manager は、インバウンドメッセージフローの受信エンドポイントで AS2、FTP、HTTP、HTTPS、SFTP 形式をサポートしています。

受信エンドポイントを設定する手順は、次のとおりです。

  1. メッセージフローで ​[Receiving endpoint (受信エンドポイント)]​ セクションを展開し、​[Select (選択)]​ をクリックします。

  2. [Select an endpoint: Receive from <partner> (エンドポイントを選択: <パートナー> から受信)]​ ウィンドウで、次のいずれかの操作を実行します。

    • 既存の [Receive from Partners (パートナーから受信)] エンドポイントを選択して ​[Select (選択)]​ をクリックする。

    • [New (新規)]​ をクリックし、​「エンドポイントの作成」​の説明に従って、新しいパートナーからの受信エンドポイントを作成する。

      サードパーティ接続が所有するエンドポイントを選択した場合は、メッセージがその接続を経由します。

      エンドポイントを選択すると、メッセージフローに追加されます。

受信エンドポイントのプロトコルが AS2 の場合は、次の追加手順を実行します。

  1. ドロップダウンメニューから AS2 送信者を選択し、次のいずれかを選択します。

    • パートナーの名前 (組織が、メッセージフローを作成したパートナーから直接 AS2 メッセージを受信できるようにする場合)

    • サードパーティ接続の名前 (組織が、VAN や 3PL などのサードパーティ接続経由で AS2 メッセージを受信できるようにする場合)

      AS2 メッセージについては、選択したサードパーティ接続の AS2 識別子や証明書が検証に使用されます。

  2. 関連付けられたプロファイルにアクティブな証明書がない場合は、AS2 メッセージを送信するパートナーまたはサードパーティ接続から証明書をインポートします。

送信元メッセージ種別を設定する

インバウンドメッセージフローの送信元メッセージ種別 ([Receive from Partners (パートナーから受信)] メッセージ種別) は、パートナーまたはサードパーティ接続から Partner Manager が受信するメッセージの構造を定義します。Partner Manager は、インバウンドメッセージフローの送信元メッセージ種別に CSV、EDIFACT、JSON、X12、XML 形式をサポートしています。

送信元メッセージ種別を設定する手順は、次のとおりです。

  1. メッセージフローで ​[Source message (送信元メッセージ)]​ セクションを展開し、​[Select (選択)]​ をクリックします。

  2. [Select message type (メッセージ種別の選択)]​ ウィンドウで、次のいずれかの操作を実行します。

    • 既存の [Receive from Partners (パートナーから受信)] メッセージ種別を選択して ​[Select (選択)]​ をクリックする。

    • [New (新規)]​ をクリックし、​「メッセージ種別の作成」​の説明に従って新しい [Receive from Partners (パートナーから受信)] メッセージ種別を作成する。

    メッセージ種別と検証設定がメッセージフローに追加されます。

送信元メッセージ種別が X12 または EDIFACT で、パートナーが組織から機能肯定応答が返されることを想定している場合は、次の追加手順を実行します。

  1. [Acknowledgement (肯定応答)]​ セクションで ​[Send 997 functional acknowledgement (X12) (997 機能肯定応答を送信 (X12))]​ または ​[Send CONTRL functional acknowledgement (EDIFACT) (CONTRL 機能肯定応答を送信 (EDIFACT))]​ の横にあるチェックボックスをオンにします。

  2. [Select (選択)]​ をクリックします。

  3. [Select an endpoint: Send acknowledgement to <partner> (エンドポイントを選択: <パートナー> に肯定応答を送信)]​ ウィンドウで、次のいずれかの操作を実行します。

    • パートナーから肯定応答メッセージを受信するエンドポイントを選択して、​[Select (選択)]​ をクリックする。

    • [New (新規)]​ をクリックし、​「エンドポイントの作成」​の説明に従って新しいエンドポイントを作成する。

    メッセージフローに肯定応答が追加されます。

変換マップをインポートする

インバウンドメッセージフローの変換マップは、インバウンドメッセージの形式を組織のエンタープライズアプリケーションの形式に変換します。DataWeave を使用して変換マップを作成します。詳細は、​「変換マップ」​を参照してください。

変換マップをインポートする手順は、次のとおりです。

  1. メッセージフローで ​[Map (マップ)]​ セクションを展開します。

  2. [Import (インポート)] > [Choose file (ファイルを選択)]​ をクリックします。

  3. 使用する DataWeave マップに移動して、​[Open (開く)]​ をクリックします。

  4. [Upload mapping (マッピングをアップロード)]​ をクリックします。

    メッセージフローに変換マップが追加されます。

インバウンドメッセージフロー用として開発している変換マップ内でソースメッセージ属性にアクセスでき、その属性をメッセージペイロードで使用できます。アクセスできる属性は、ソースエンドポイントのプロトコルによって異なります。詳細は、​「ソースメッセージ属性へのアクセス」​を参照してください。

送信先メッセージ種別を設定する

インバウンドメッセージフローの送信先メッセージ種別 ([Target at Host (ホストの送信先)] メッセージ種別) は、Partner Manager がバックエンドアプリケーションに送信するメッセージの構造を定義します。Partner Manager は、インバウンドメッセージフローの送信先メッセージ種別に CSV、JSON、XML 形式をサポートしています。

送信先メッセージ種別を設定する手順は、次のとおりです。

  1. メッセージフローで ​[Target at <host> (<ホスト> の送信先)]​ セクションを展開します。

  2. [Message Type (メッセージ種別)]​ セクションで ​[Select (選択)]​ をクリックします。

  3. [Select message type (メッセージ種別の選択)]​ ウィンドウで、次のいずれかの操作を実行します。

    • 既存の [Target at host (ホストの送信先)] メッセージ種別を選択して ​[Select (選択)]​ をクリックする。

    • [New (新規)]​ をクリックして、新しい [Target at Host (ホストの送信先)] メッセージ種別を作成する。

  4. [Save (保存)]​ をクリックします。

送信先エンドポイントを設定する

インバウンドメッセージフローの送信先エンドポイント ([Target at Host (ホストの送信先)] エンドポイント) は、バックエンドアプリケーションで変換済みのメッセージを受信します。Partner Manager は、インバウンドメッセージフローの送信先エンドポイントで FTP、HTTP、HTTPS、SFTP 形式をサポートしています。

送信先エンドポイントを設定する手順は、次のとおりです。

  1. メッセージフローで ​[Target at <host> (<ホスト> の送信先)]​ セクションを展開します。

  2. [Target at <host> (<ホスト> の送信先)]​ セクションで、​[Endpoint (エンドポイント)]​ セクションを展開して ​[Select (選択)]​ をクリックします。

  3. [Select an endpoint: Target to <host> (エンドポイントを選択: <ホスト> に送信)]​ ウィンドウで、次のいずれかの操作を実行します。

    • 既存の [Target at host (ホストの送信先)] エンドポイントを選択して ​[Select (選択)]​ をクリックする。

    • [New (新規)]​ をクリックし、​「エンドポイントの作成」​の説明に従って新しい [Target at host (ホストの送信先)] エンドポイントを作成する。

    エンドポイントを選択すると、メッセージフローに追加されます。

メッセージフローが完成したことを検証する

Partner Manager は、メッセージフローの設定要素が完成したことを動的に検証し、メッセージフローのすべてのビルディングブロックが完成している場合は緑のチェックマークを表示します。メッセージフローの設定を検証したら、メッセージフローをデプロイしてテストできます。