Anypoint DataGraph のトラブルシューティング

ランタイムエラーのトラブルシューティング

Anypoint DataGraph のクエリエディターを使おうとしたときにランタイムエラーが発生した場合は、次の方法でトラブルシューティングします。

「Failed to Fetch Schema (スキーマを取得できませんでした)」エラー

「Failed to Fetch Schema (スキーマを取得できませんでした)」エラーは、Anypoint DataGraph のクエリエディターに移動時に発生し、次のように表示されます。

{
  "message": "Failed to fetch",
  "stack": "TypeError: Failed to fetch"
}

Anypoint DataGraph でこのエラーが生成されるのは、統合スキーマを読み込めない場合で、次の 3 つのいずれかが原因です。

  1. 共有ロードバランサーのポート 8082 を使用できない。

    解決法: 専用ロードバランサー (DLB) を作成し、​Anypoint DataGraph が要求を DLB 経由で転送するように URL を設定します​。

  2. 無効な証明書を使用して DLB を設定している。

    解決法: DLB に有効な CA 署名証明書があることを確認します。ない場合は、ブラウザーが Anypoint DataGraph に接続されません。

  3. インターネットブラウザーが Anypoint Virtual Private Cloud (VPC) にアクセスできない。

    解決法: インターネットブラウザーから Anypoint VPC に接続できることを確認します。Anypoint DataGraph のネットワーキングの概要については、​「Anypoint DataGraph Architecture and Networking (Anypoint DataGraph アーキテクチャとネットワーキング)」​を参照してください。

「Exception While Fetching Data (データの取得中の例外)」エラー

クエリを実行後、Anypoint DataGraph に次のようなエラーが表示されます。

{
  {
    "errors": [
        {
            "message": "Exception while fetching data (/ordersById) : Error 429 executing request.",
            "locations": [
                {
                    "line": 2,
                    "column": 3
                }
            ],
            "path": [
                "ordersById"
            ],
            "extensions": {
                "httpResponse": {
                    "statusCode": 429,
                    "xHeaders": {
                      "x-ratelimit-limit": 10
                      "x-ratelimit-remaining": 0
                      "x-ratelimit-reset": 41827
                      "x-xss-protection": "1; mode=block"
                  },
                  "contentType": "application/json",
                  "body": {
                    "error": "Quota has been exceeded"
                  }
                },
               "classification": "DataFetchingException"

「Exception while fetching data (データの取得中の例外)」エラーが生じるのは、統合スキーマがその基盤となる API に接続できない場合です。

このエラーをトラブルシューティングするには、次の点を確認します。

  1. 基盤となる API が実行されている。

  2. 各 API に正しい URL が指定されている。​[List of API added (追加された API のリスト)]​ > [Select an API (API を選択)] > ​[API Details (API の詳細)]​ に移動して、URL を確認します。

  3. Anypoint VPC に接続されていないスタンドアロンインスタンスで実行される API の​接続を要求する必要があります​。

  4. エラーメッセージの ​extensions​ セクションに、このエラーのトラブルシューティングに役立つと思われる情報がないか確認する。

その他のランタイムエラー

  • 無効なクエリを整形できない

    無効なクエリを整形しようとすると、DataGraph で構文エラーが生成されます。この問題を解決するには、構文を修正してからクエリを整形します。

  • 無効なアクションエラー

    DataGraph エディターで無効なスキーマを作成するアクションを実行すると、DataGraph によってエラーが生成されます。アクションが有効であると思われる場合は、MuleSoft サポートにお問い合わせください。

スキーマエラーのトラブルシューティング

API スキーマを生成しようとしたときにランタイムエラーが発生した場合は、次の方法でトラブルシューティングします。

API スキーマ生成時に発生する可能性があるエラー

統合スキーマに新しい API を追加すると、Anypoint DataGraph は API スキーマを生成します。ただし、API 仕様のすべての機能が API スキーマに正常に生成されるわけではありません。

Anypoint DataGraph は、API 仕様の次の部分を API スキーマに変換しません。

  • Media type​ 値が ​application/json​ 以外の要求

  • Media type​ 値が ​application/json​ 以外の応答

  • サポートされていない種別 ​Schema​、​File​、​Tuple​、​Matrix​、​Nil​、またはいずれかの種別の配列を含む応答ペイロード

  • 種別がスカラーまたはスカラー配列以外の ​query params​ および ​headers

  • サポートされていない種別の必須 ​params​ のエンドポイント

  • メンバーが ​objects​ および ​nils​ 以外の ​union​ 種別

  • JSON スキーマキーワード ​if​、​then​、​else

サポートされていない部分のみで API 仕様が構成されている場合、Anypoint DataGraph は API スキーマを生成せず、​「Validation failed (入力規則エラー)」​エラーをスローします。

API の追加、更新、またはプロモート時のエラーのトラブルシューティング

API を追加、更新、またはプロモートするときにエラーが発生した場合は、次の方法でトラブルシューティングします。

  • 2 人のユーザーが同時に環境を更新したときのエラー

    2 人のユーザーが同時に環境を更新しようとすると、DataGraph によって一方のユーザーでエラーが生成されます。このエラーが発生した場合は、更新が完了するまで待ってからもう一度更新してみてください。

  • API の編集中に実行されたアクションに問題があるときのエラー

    このエラーが発生した場合は、編集を行わずに API を追加してみて、編集アクションで問題が発生するかどうかを確認してください。

  • デプロイに十分な容量がないときのエラー

    統合スキーマを作成するのに十分な容量が環境にない場合、DataGraph によってこのエラーが生成されます。このエラーが発生した場合は、管理者に容量の追加を要求するか、オペレーターに組織内の容量を再配分するよう依頼してください。

mTLS エラーのトラブルシューティング

mTLS エラーが発生した場合は、次の方法でトラブルシューティングします。

  • 読み取ることができないファイルをアップロードしたときのエラー

    このエラーは、​.pem​ 形式でない証明書ファイルをアップロードしたことを示しています。ファイルが有効な ​.pem​ ファイルであることを確認して、もう一度アップロードしてください。

  • 無効なキーストアを検証しようとしているときのエラー

    非公開キーまたはパスワードが証明書に一致しない場合、DataGraph によってこのエラーが生成されます。非公開キーと証明書が一致することを確認するか、パスワードを確認してください。

  • TLS に問題があるときのエラー

    このエラーは、統合スキーマに追加した API の mTLS を設定しようとしているときに発生します。この問題をトラブルシューティングするには、mTLS を設定せずに API を追加し、TLS ファイルに問題があるかどうかを判断します。

アクセスエラーのトラブルシューティング

DataGraph にアクセスしようとしているときにエラーが発生した場合は、次の方法でトラブルシューティングします。

  • アクセス要求がまだ承認されていないときのエラー

    このエラーが発生した場合は、管理者にアクセス権を要求してください。

  • 未承認のときのエラー

    このエラーが発生した場合は、管理者に認証を要求してください。

  • 要求が多すぎるときのエラー

    試みた要求が多すぎると DataGraph によってこのエラーが生成されます。この場合、しばらく待ってからもう一度要求をお試しください。

サーバーエラーのトラブルシューティング

サーバーエラーが発生した場合は、次の方法でトラブルシューティングします。

  • ポリシー、コントラクト、層、許可種別を作成するときのサーバーエラー

    ポリシー、コントラクト、層、または許可種別を作成するときにサーバーエラーが発生した場合は、しばらく待ってからもう一度お試しいただくか、API Manager の状況を確認してください。

  • アセットを選択するときのサーバーエラー

    ポリシーを作成するためにアセットを選択するときにサーバーエラーが発生した場合は、しばらく待ってからもう一度お試しいただくか、Exchange の状況を確認してください。