Microsoft Dynamics CRM Connector 3.2 - Mule 4

Microsoft Dynamics CRM 用 Anypoint Connector を使用して、Mule アプリケーションは Microsoft Dynamics CRM の SOAP 組織サービスとやりとりすることができます。

互換性と解決された問題に関する情報は、リリースノートを参照してください。

始める前に

このコネクタを使用するには、以下に精通している必要があります。

  • Microsoft Dynamics CRM API

  • Anypoint Connector

  • Mule Runtime Engine (Mule)

  • Mule フローの要素とグローバル要素

  • Anypoint Studio (Studio) を使用した Mule アプリケーションの作成方法

アプリケーションを作成する前に、対象リソースへの接続をテストするには、Microsoft Dynamics CRM の SOAP 組織サービスのログイン情報が必要です。

Microsoft CRM インスタンスで作成された Web サービスヘッダーの作成日または期限切れ日は、Web サービスの基本セキュリティプロファイル検証 (​http://www.ws-i.org/Profiles/BasicSecurityProfile-1.0.htmlLeaving the Site​) で規定された制約に準拠する必要があります。その概要を次に示します。

  • 作成日または期限切れ日には、小数点以下が 3 桁 (ミリ秒) を超える秒値を含めることはできません。

  • 秒値を含む作成日または期限切れ日では、60 未満の秒値を指定する必要があります。

  • 作成日または期限切れ日に ValueType 属性を含めることはできません。

  • 作成日または期限切れ日には、XML スキーマ種別 (dateTime) で指定された UTC 形式の時間値を含める必要があります。

POM ファイルの連動関係の追加

<dependency>
  <groupId>com.mulesoft.connectors</groupId>
  <artifactId>mule-microsoft-dynamics-crm-connector</artifactId>
  <version>x.x.x</version>
  <classifier>mule-plugin</classifier>
</dependency>
xml

x.x.x​ を使用しているコネクタに対応するバージョンに置き換えます。

最新の ​pom.xml​ ファイル情報を取得する手順は、次のとおりです。

  1. Anypoint ExchangeLeaving the Site​ に移動します。

  2. Exchange で、​[Login (ログイン)]​ をクリックし、Anypoint Platform のユーザー名とパスワードを指定します。

  3. Exchange で、「​<connector-name>​」を検索します。

  4. コネクタを選択します。

  5. 画面の右上付近にある ​[Dependency Snippets (連動関係スニペット)]​ をクリックします。

Studio プロジェクトへのコネクタの追加

Anypoint Studio には、Studio プロジェクトにコネクタを追加する 2 つの方法があります。Studio タスクバーの Exchange ボタンから追加するか、[Mule Palette (Mule パレット)] ビューから追加します。

  1. Studio で Mule プロジェクトを作成します。

  2. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューで、​[(X) Search in Exchange ((X) Exchange 内を検索)]​ をクリックします。

  3. [Add Modules to Project (モジュールをプロジェクトに追加)]​ で、検索項目に「​crm​」と入力します。

  4. [Available modules (使用可能なモジュール)]​ で、このコネクタの名前をクリックします。

  5. [Add (追加)]​ をクリックします。

  6. [Finish (完了)]​ をクリックします。

Studio でコネクタを設定する

  1. コネクタを Studio キャンバスにドラッグします。

  2. コネクタのグローバル要素を作成するには、次の項目を設定します。

    Online Authentication (Default) (オンライン認証 (デフォルト)):

    • Username (ユーザー名): Dynamics CRM のユーザー名を入力します。

    • Password (パスワード): 対応するパスワードを入力します。

    • Organization Service URL (組織サービスの URL): 対応する組織サービスの URL を入力します。

    • Authentication retries (認証の再試行): 認証を再試行する回数を入力します。

    • Disable cn check (CN チェックを無効化): SSL 証明書をスキップするかどうかを選択します。

      ログイン情報の設定

ユースケース - Microsoft Dynamics CRM の操作のデモ

このデモには、次のオプションが含まれています。

  • すべての取引先を返す: http://localhost:8081/accounts

  • サブ文字列が含まれる名前で取引先を照会する: http://localhost:8081/query-accounts?name=li

  • 指定した名前で新規取引先を作成する: http://localhost:8081/create-account?name=your-account-name

  • ID で取引先を取得する: http://localhost:8081/retrieve-account?accountid={account-guid}

  • 取引先を削除する: http://localhost:8081/delete-account?accountid={account-guid}

  • すべての取引先責任者を返す: http://localhost:8081/contacts

  • 取引先のすべての取引先責任者を返す: http://localhost:8081/contacts-by-account?accountid={account-guid}

  • 取引先責任者を取引先に関連付ける: http://localhost:8081/associate?accountid={account-guid}&contactid={contact-guid}

  • 取引先から取引先責任者の関連付けを解除する: http://localhost:8081/disassociate?accountid={account-guid}&contactid={contact-guid}

  • 商談を作成する: http://localhost:8081/create-opportunity?accountid={account-guid}&contactid={contact-guid}

  • 親取引先で商談を照会する: http://localhost:8081/opportunities-by-account?accountid={account-guid}

  • SetState​ 操作を実行して取引先をアクティブ化する: http://localhost:8081/activate-account?accountid={account-guid}

  • SetState​ 操作を実行して取引先を非アクティブ化する: http://localhost:8081/deactivate-account?accountid={account-guid}

  • 1 回の要求で複数のエンティティを作成する: http://localhost:8081/create-multiple

  • 1 回の要求で複数の取引先責任者の [Description (説明)] プロパティを更新する: http://localhost:8081/update-multiple

  • 更新された取引先責任者を取得する: http://localhost:8081/updated-contacts

  • 1 回の要求で複数の取引先責任者を削除する: http://localhost:8081/delete-multiple

ユースケースの Studio ビジュアルフロー

すべての取引先、名前による取引先の照会、および取引先の作成用の Studio アプリケーションフロー
取引先の削除、取引先の取得、すべての取引先責任者、および関連付けられた取引先責任者の取得用の Studio アプリケーションフロー
取引先への取引先責任者の関連付け、取引先への取引先責任者の関連付けの解除、商談の取得、および商談の作成用の Studio アプリケーションフロー
実行と取引先のアクティブ化、実行と取引先の非アクティブ化、複数の取引先責任者の作成、および複数の取引先責任者の削除用の Studio アプリケーションフロー
複数の取引先責任者の更新、および取引先責任者の取得と更新用の Studio アプリケーションフロー

ユースケースの XML フロー