Azure Key Vault Connector 1.1 の例 - Mule 4

始める前に

  • Java 8 または 11

  • Anypoint Studio 7.5 以降

  • Mule Runtime Engine (Mule) 4.3.0 以降

  • DataWeave

  • Azure Key Vault インスタンスへのアクセス

接続の設定

接続を保護するには、接続項目の値を指定する必要があります。次の手順を実行します。

接続の設定ファイルを作成する

接続のプロパティが含まれる設定ファイルを作成します。

  1. /src/main/resources/​ フォルダー内に ​mule-app.properties​ という名前のファイルを作成します。

  2. mule-app.properties​ ファイルに、次のような接続の一連のプロパティを作成します。括弧で囲まれたテキスト (括弧を含む) を各自の設定の適切な値に置き換えます。

    azure.keyVault.tenantId=<tenant ID>
    azure.keyVault.clientId=<client ID>
    azure.keyVault.clientSecret=<client secret>
    azure.keyVault.vaultName=<vault name>
    
    azure.keyVault.secret=<secret>
    azure.keyVault.key=<key>
    azure.keyVault.certificate=<certificate>
    
    your-directory=<your directory>

プロパティファイルの作成についての詳細は、​「プロパティプレースホルダーの設定」​を参照してください。

接続のグローバル要素を設定する

接続のグローバル要素を設定します。

  1. 新しい Mule プロジェクトを作成します。

  2. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューで、​[Search in Exchange (Exchange 内を検索)]​ をクリックして「​Azure Key Vault​」と入力します。

  3. [Selected modules (選択したモジュール)]​ セクションに ​[Azure Key Vault Connector]​ を追加し、​[Finish (完了)]​ をクリックします。

  4. [Global Elements (グローバル要素)]​ タブをクリックし、​[Create (作成)]​ をクリックします。

  5. [Connector Configuration (コネクタ設定)] > [Azure Key Vault Config (Azure Key Vault 設定)]​ を選択し、​[OK]​ をクリックします。

  6. 値を入力して、接続認証種別を設定します。

  7. [Test Connection (接続をテスト)]​ ボタンをクリックして、Azure Key Vault API と接続されていることを確認します。ポップアップに成功メッセージが表示されます。

  8. [OK]​ をクリックします。

プロパティファイルのグローバル要素を設定する

mule-app.properties​ ファイルのグローバル要素を設定して、Mule がその場所を認識できるようにします。

  1. [Global Elements (グローバル要素)]​ タブをクリックし、​[Create (作成)]​ をクリックします。

  2. [Choose Global Type (グローバル種別の選択)]​ ダイアログで、​[Configuration properties (設定プロパティ)]​ を選択し、​[OK]​ をクリックします。

  3. [File (ファイル)]​ 項目に「​mule.app.properties​」と入力します。

  4. [OK]​ をクリックします。

シークレットの暗号化と復号化

この Mule フローは、シークレットを取得し、設定ファイルで提供された鍵を使用してシークレットを暗号化してから復号化し、プロセス全体をログに記録します。

この例では、次のコンポーネントを使用します。

  • HTTP Listener
    HTTP 要求からデータを受け入れる

  • Get Secret
    シークレットを取得する

  • Logger
    シークレットの値をログに記録する

  • Encrypt Message
    メッセージを暗号化する

  • Logger
    ログを base64 で暗号化する

  • Decrypt Message
    メッセージを復号化する

  • Transform Message
    アルゴリズムを使用してメッセージを変換する

  • Logger
    ログを復号化する

シークレットの暗号化と復号化フローの Studio フロー

この例の XML

この例のフローをすばやく Mule アプリケーションに読み込むには、次のコードを Studio XML エディターに貼り付けます。

証明書の取得と保存

この Mule フローでは、証明書を取得してファイルに保存します。

この例では、次のコンポーネントを使用します。

  • HTTP Listener
    HTTP 要求からデータを受け入れる

  • Get Certificate
    証明書を取得する

  • Write
    ファイルにコンテンツを書き込む

  • Transform Message
    証明書がファイルに保存されたことを示す成功メッセージを出力する

証明書の取得と保存フローの Studio フロー

この例の XML

この例のフローをすばやく Mule アプリケーションに読み込むには、次のコードを Studio XML エディターに貼り付けます。

シークレットとそのメタデータの取得

この Mule フローはシークレットとそのメタデータを取得します。

この例では、次のコンポーネントを使用します。

  • HTTP Listener
    HTTP 要求からデータを受け入れる

  • Get secret metadata
    シークレットのメタデータを取得する

  • Transform Message
    メタデータを JSON に変換する

  • Logger
    メッセージのログを記録する

シークレットとそのメタデータの取得フローの Studio フロー

この例の XML

この例のフローをすばやく Mule アプリケーションに読み込むには、次のコードを Studio XML エディターに貼り付けます。