HTTP 要求の受信 - Mule 4

HTTP 用 Anypoint Connector (HTTP Connector) には、HTTP または HTTPS プロトコルで要求を受信する Listener 操作があります。要求や他のインシデントを受信すると、Mule イベントを開始します。このイベントがリクエストボディをメッセージペイロードとしてフローの次の要素に渡します。ペイロードに加え、Mule メッセージには次の属性があります。HttpRequestAttributes 構文を使用してヘッダー、クエリパラメーターなどの属性を参照できます。

HTTP 要求を設定するときに、Content-Type ヘッダーを設定しないでください。Mule Runtime Engine (Mule) は、メッセージペイロードからヘッダーを自動的に推定します。​multipart/form-data​ 形式のペイロードで Content-Type ヘッダーを設定すると、HTTP 要求は 400 エラー状況で失敗します。

HTTP 要求のマッピング

次の図は、要求に関する情報へのアクセス方法を説明しています。

HTTP 応答と Mule イベントのマッピング

この情報にアクセスするには、DataWeave 構文を使用します。

HTTP 応答

要求への応答には次の情報を含めることができます。

  • 状況コード

  • 理由を示す語句

  • 本文

  • ヘッダー

リスナーのフローの実行が成功または失敗した場合の応答を設定できます。成功した場合、デフォルトではペイロードが本文になり、状況コードは 200 になります。失敗した場合、デフォルトではエラーの説明が本文になり、状況コードは 500 になります。

要求と応答の保護

HTTP または HTTPS Listener 操作で最もよく設定される HTTP メソッドは GET です。HTTP Listener のデフォルトでは、すべての HTTP メソッドが許可されます。許可される HTTP メソッドを各自のアプリケーションのメソッドのみに制限するには、ベストプラクティスに従ってください。

[Advanced (詳細)] で [Allowed Methods (許可されるメソッド)] を設定します。

allowed methods

キーストアとトラストストアを使用した TLS 設定

キーストアを証明書と共に提供することで、Transport Layer Security (TLS) を使用して HTTPS を設定できます。トラストストアを指定することで双方向認証を有効にすることもできます。詳細は、​「キーストアとトラストストアを使用した TLS の設定」​を参照してください。