RosettaNet Connector 2.1 リファレンス - Mule 4

RosettaNet 用 Anypoint Connector (Rosettanet Connector) は、RosettaNet Information Framework (RNIF) を使用して RosettaNet Partner Interface Process (PIP) メッセージを交換することで、B2B 機能を提供します。

設定

RosettaNet Connector の設定。

パラメーター

名前 説明 デフォルト値 必須

Name (名前)

String (文字列)

この設定の名前。コネクタはこの名前の設定を参照します。

x

Global HTTP Listener (グローバル HTTP リスナー)

String (文字列)

パートナーがアクションメッセージとシグナルメッセージに使用するサービスエンドポイントのグローバル HTTP リスナー定義への参照。

x

Service Endpoint Path (サービスエンドポイントパス)

String (文字列)

HTTP リスナーのベースパスの末尾に付加されるサービスエンドポイントパス。

x

Global HTTP Request (グローバル HTTP 要求)

String (文字列)

パートナーサービスエンドポイントのグローバル HTTP 要求定義。この値は、アクションメッセージとシグナルメッセージの送信時に使用されます。

x

Request Endpoint Path (要求エンドポイントパス)

String (文字列)

HTTP 要求のベースパスの末尾に付加されるパートナーエンドポイントパス。

x

Keystore path (キーストアパス)

String (文字列)

信頼済みパートナー証明書、および署名用のコネクタの非公開キーと証明書 (JKS 形式) が格納されるキーストア。

Keystore access password (キーストアアクセスパスワード)

String (文字列)

キーストアのアクセスパスワード。

Signing key password (署名キーパスワード)

String (文字列)

署名用の非公開キーのパスワード (アクションメッセージとシグナルメッセージへの署名時に必要)。

Override message signing (メッセージ署名の上書き)

Enumeration (列挙)。次のいずれかになります。

  • ALWAYS

  • NEVER

メッセージの署名をオンまたはオフにします。この値を ​ALWAYS​ に設定すると、PIP 定義によって設定された署名が上書きされます。

Global usage code (グローバル使用コード)

Enumeration (列挙)。次のいずれかになります。

  • テスト

  • 本番

テストモードと本番モードのどちらで操作するか。

本番

Object store reference (オブジェクトストア参照)

Object Store (オブジェクトストア)

オブジェクトストアの設定参照。

  • 設定すると、コネクタは参照されているオブジェクトストア設定を使用して、肯定応答や再試行のために送信済みのメッセージを保存します。

  • 指定しないと、コネクタは永続的なデフォルトのオブジェクトストアを使用して、肯定応答や再試行のために送信済みのメッセージを保存します。

Mule DUNS identifier (Mule DUNS 識別子)

String (文字列)

組織の DUNS 企業識別子。

x

Mule location identifier (Mule 場所識別子)

String (文字列)

組織の場所識別子。

  • 指定すると、この値は、送信するすべてのメッセージに含められ、受信するすべてのメッセージで検証されます。

  • 指定しないと、値は送信されず、受信した値は無視されます。

Partner DUNS identifier (パートナー DUNS 識別子)

String (文字列)

予期されるパートナー組織の DUNS 企業識別子。

x

Partner location identifier (パートナーの場所識別子)

String (文字列)

予期されるパートナー組織の場所識別子。

  • 指定すると、この値は、送信するすべてのメッセージに含められ、受信するすべてのメッセージで検証されます。

  • 指定しないと、値は送信されず、受信した値は無視されます。

Role in PIP (PIP のロール)

Enumeration (列挙)。次のいずれかになります。

  • INITIATOR

  • RESPONDER

PIP でのコネクタのロール。

x

PIP definition path (PIP 定義パス)

String (文字列)

PIP のファイルパス。

x

Expiration Policy (有効期限ポリシー)

動的設定インスタンスがアイドル状態を続けられる最小時間を設定します。この時間が経過すると、Mule Runtime で期限切れに相当するとみなされます。 これは、インスタンスが有効期限の対象となった瞬間にプラットフォームでそのインスタンスが期限切れになるということではありません。必要に応じて、インスタンスがパージされます。

ソース

Action source

<rosetta:action-source>

パラメーター

名前 説明 デフォルト値 必須

Configuration (設定)

String (文字列)

使用する設定の名前。

x

Primary Node Only (プライマリノードのみ)

Boolean (ブール)

クラスターでの Mule インスタンスの実行時、このソースをプライマリノード上でのみ実行するかどうかを決定します。

Streaming Strategy (ストリーミング戦略)

Mule によるストリームの処理方法を設定します。デフォルトでは、Mule では反復可能ストリームが使用されます。

Redelivery Policy (再配信ポリシー)

同じメッセージの再配信を処理するためのポリシーを設定します。

出力

Binary (バイナリ)

Attributes Type (属性型)

次の設定の場合

Completion source

<rosetta:completion-source>

パラメーター

名前 説明 デフォルト値 必須

Configuration (設定)

String (文字列)

使用する設定の名前。

x

Primary Node Only (プライマリノードのみ)

Boolean (ブール)

クラスターでの実行時、このソースをプライマリノード上でのみ実行する必要があるかどうか。

Redelivery Policy (再配信ポリシー)

同じメッセージの再配信を処理するためのポリシーを設定します。

出力

Completion (完了)

Attributes Type (属性型)

次の設定の場合

操作

Send Action

<rosetta:send-action>

取引パートナーに関連する電子文書を送信します。

パラメーター

名前 説明 デフォルト値 必須

Configuration (設定)

String (文字列)

使用する設定の名前。

x

Initiating action (開始アクション)

MIME メッセージのサービスヘッダーないで送信する応答属性をリストします。

Content (コンテンツ)

Binary (バイナリ)

取引パートナー間で交換されるビジネスドキュメントのコンテンツ。

#[payload]

Streaming Strategy (ストリーミング戦略)

Mule によるストリームの処理方法を設定します。デフォルトでは、Mule では反復可能ストリームが使用されます。

Target Variable (対象変数)

String (文字列)

操作の出力を保存する変数の名前。

Target Value (対象値)

String (文字列)

操作の出力を評価する式。式の結果は ​[Target Variable (対象変数)]​ 項目に保存されます。

#[payload]

出力

Binary (バイナリ)

Attributes Type (属性型)

次の設定の場合

スロー

  • ROSETTA:WRITE

  • ROSETTA:CONFIGURATION

  • ROSETTA:PARSE

  • ROSETTA:UNKNOWN

オブジェクト種別

Completion (完了)

Completion source​ ソースの完了状況および詳細。

項目 説明 デフォルト値 必須

Completion Code (完了コード)

Enumeration (列挙)。次のいずれかになります。

  • SUCCESS

  • FAILURE

  • EXCEPTION

アクションメッセージの完了種別。有効な値:

  • SUCCESS: パートナーから肯定応答シグナルが返された。

  • EXCEPTION: パートナーから例外シグナルが返された。

  • FAILURE: PIP 設定で定義されているトランスミッション試行回数以内にパートナーから応答シグナルが返されなかった。

x

例外の詳細

受信した例外シグナルの詳細。完了コードが ​EXCEPTION​ である場合に存在します。

Mime Data (MIME データ)

Binary (バイナリ)

受信した MIME シグナルメッセージ。署名入り肯定応答信号をサポートするアプリケーションに提供されます。完了コードが ​SUCCESS​ または ​EXCEPTION​ である場合に存在します。

例外の詳細

受信した例外シグナルの詳細。

項目 説明 デフォルト値 必須

Exception Code (例外コード)

String (文字列)

エラーコード。

x

Exception Error Description (例外エラーの説明)

String (文字列)

エラーの説明。

x

Exception Component Code (例外完了コード)

String (文字列)

エラーが発生した取引を識別するコード。

x

Exception Type (例外種別)

String (文字列)

エラーカテゴリ。

x

Expiration Policy (有効期限ポリシー)

有効期限ポリシー戦略を設定します。

項目 説明 デフォルト値 必須

Max Idle Time (最大アイドル時間)

Number (数値)

動的設定インスタンスがアイドル状態を続けられる最大時間を設定します。この時間が経過すると、Mule Runtime で期限切れに相当するとみなされます。

Time Unit (時間単位)

Enumeration (列挙)。次のいずれかになります。

  • NANOSECONDS (ナノ秒)

  • MICROSECONDS (マイクロ秒)

  • MILLISECONDS (ミリ秒)

  • SECONDS (秒)

  • MINUTES (分)

  • HOURS (時間)

  • DAYS (日)

[Max Idle Time (最大アイドル時間)]​ の時間単位。

Message Attributes (メッセージ属性)

Action source​ ソース、​Completion source​ ソース、または ​Send Action​ 操作の出力。

項目 説明 デフォルト値 必須

Message Id (メッセージ ID)

String (文字列)

メッセージの一意の識別子。

x

Partner Business Id (パートナー企業 ID)

String (文字列)

取引パートナーの一意の識別子。

x

Partner location Id (パートナーの場所 ID)

String (文字列)

取引パートナーの場所を表す識別子。

x

Reply Attributes (応答属性)

別のアクションへの応答としてアクションメッセージを生成する際に使用する識別子の値。​Action source​ ソースによってこの値が設定されます。

x

Mime Data (MIME データ)

Binary (バイナリ)

MIME アクションメッセージまたはシグナルメッセージ (署名を使用する場合は署名を含む)。アプリケーションでは非否認をサポートするためにこの値を提供します。

x

肯定応答データ

Binary (バイナリ)

送信者に返される MIME 肯定応答信号 (署名を使用する場合は署名を含む)。​Action source​ ソースによってこの値が設定されます。

x

反復不可能ストリーム

反復可能ストリーム機能を無効にして反復不可能ストリームを使用します。これにより、パフォーマンスオーバーヘッド、メモリ使用量、およびコストが抑えられます。

Reconnect (再接続)

標準再接続戦略を設定し、再接続の頻度と、コネクタソースまたは操作で実行できる再接続の試行回数を指定します。

項目 説明 デフォルト値 必須

Frequency (頻度)

Number (数値)

再接続する頻度 (ミリ秒)。

Count (数)

Number (数値)

再接続の試行回数。

blocking (ブロック)

Boolean (ブール)

false​ の場合、再接続戦略が個別の非ブロックスレッドで実行されます。

true

Reconnect Forever (繰り返し再接続)

Mule アプリケーションが実行されている間はコネクタソースや操作によって指定された頻度で再接続が試行される Forever 再接続戦略を設定します。

項目 説明 デフォルト値 必須

Frequency (頻度)

Number (数値)

再接続する頻度 (ミリ秒)。

blocking (ブロック)

Boolean (ブール)

false の場合、再接続戦略が個別の非ブロックスレッドで実行されます。

true

Redelivery Policy (再配信ポリシー)

エラーを生成する要求を実行するための再配信ポリシーを設定します。再配信ポリシーは、フロー内のあらゆる提供元に追加できます。

項目 説明 デフォルト値 必須

Max Redelivery Count (最大再配信数)

Number (数値)

正常に処理されずに ​process-failed-message​ がトリガーされるまでにメッセージを再配信できる最大回数。

Use Secure Hash (セキュアハッシュを使用)

Boolean (ブール)

再配信されたメッセージの識別にセキュアハッシュアルゴリズムを使用するかどうか。

Message Digest Algorithm (メッセージダイジェストアルゴリズム)

String (文字列)

[Use Secure Hash (セキュアハッシュを使用)]​ が ​true​ の場合に使用するセキュアハッシュアルゴリズム。メッセージのペイロードが Java オブジェクトの場合、Mule ではこの値が無視され、ペイロードの ​hashCode()​ が返した値が返されます。

SHA-256

Id Expression (ID 式)

String (文字列)

メッセージがいつ再配信されたのかを判断する 1 つ以上の式。このプロパティは、​[Use Secure Hash (セキュアハッシュを使用)]​ が ​false​ の場合にのみ設定できます。

Object Store (オブジェクトストア)

Object Store (オブジェクトストア)

各メッセージの再配信カウンターが保存されるオブジェクトストアを設定します。

Repeatable File Store Stream (反復可能なファイルストアストリーム)

反復可能なファイルストアストリーミング戦略を設定します。この戦略では、ストリームコンテンツの一部がメモリ内に格納されます。ストリームのコンテンツが、設定されたバッファサイズよりも大きい場合、Mule はバッファのコンテンツをディスクにバックアップしてからメモリをクリアします。

項目 説明 デフォルト値 必須

Max In Memory Size (最大メモリ内サイズ)

Number (数値)

ストリームのデータで使用できるメモリの最大量。メモリ量がこの値を超えると、コンテンツはディスクにバッファされます。パフォーマンスを最適化する方法は、次のとおりです。

  • バッファサイズを大きくすると、Mule がバッファをディスクに書き込む回数を減らせます。これによってパフォーマンスが高まりますが、より多くのメモリが必要になるため、アプリケーションが処理できる同時要求数が制限されます。

  • バッファサイズを小さくすると、メモリの負荷は低減しますが、応答時間が長くなります。

Buffer Unit (バッファ単位)

Enumeration (列挙)。次のいずれかになります。

  • BYTE

  • KB

  • MB

  • GB

[Max In Memory Size (最大メモリ内サイズ)]​ の単位。

Repeatable In Memory Stream (反復可能なメモリ内ストリーム)

データが最大バッファサイズを超えた場合に要求が失敗するメモリ内ストリーミング戦略を設定します。ユースケースで最適なバッファサイズは、必ずパフォーマンステストを実施して決めてください。

項目 説明 デフォルト値 必須

Initial Buffer Size (初期バッファサイズ)

Number (数値)

データストリームに割り当てるメモリの初期容量。ストリーミングされたデータがこの値を超える場合は、​[Buffer Size Increment (バッファサイズ増分)]​ の単位で ​[Max Buffer Size (最大バッファサイズ)]​ の値を上限としてバッファが拡張されます。

Buffer Size Increment (バッファサイズ増分)

Number (数値)

バッファサイズが初期サイズを超えた場合に、拡張する量。値を ​0​ またはそれ以下に設定すると、バッファは拡張されません。

Max Buffer Size (最大バッファサイズ)

Number (数値)

バッファの最大サイズ。バッファサイズがこの値を超える場合、​STREAM_MAXIMUM_SIZE_EXCEEDED​ エラーが発生します。​0​ 以下の値は無制限を意味します。

Buffer Unit (バッファ単位)

Enumeration (列挙)。次のいずれかになります。

  • BYTE

  • KB

  • MB

  • GB

[Initial Buffer Size (初期バッファサイズ)]​ 項目、​[Buffer Size Increment (バッファサイズ増分)]​ 項目、​[Max Buffer Size (最大バッファサイズ)]​ 項目の単位。

Reply Attributes (応答属性)

別のアクションへの応答としてアクションメッセージを生成する際に使用する値を設定します。

項目 説明 デフォルト値 必須

Message Id (メッセージ ID)

String (文字列)

応答に関連付けられたメッセージの識別子。

x

Action Id (アクション ID)

String (文字列)

応答の種別を識別する識別子。

x

Pip Instance Id (PIP インスタンス ID)

String (文字列)

PIP のインスタンスに関連付けられた識別子。

x