Salesforce Connector 10.22 の例 - Mule 4

データの受け入れと変換

この例は、新規 Salesforce 取引先の作成と新規取引先の照会を行うように Salesforce Connector を設定する方法と、​『File Connector』​ を使用して新規取引先データをファイルに書き込む方法を示しています。この例には次の 3 つのフローが含まれます。

  • 最初のフロー: 新規取引先のデータを提供するために使用する HTML 入力フォームのテンプレートを設定します。

  • 2 番目のフロー: HTML 入力フォームの情報に基づいて新規 Salesforce 取引先を作成します。

  • 3 番目のフロー: 新規取引先を名前で照会し、新規取引先データを CSV ファイルに書き込みます。

データの受け入れと変換のフロー

最初のフローを設定する

新規取引先の作成に使用されるデータを提供する HTML テンプレートを設定する最初のフローを設定します。最初のフローを作成するには、​Listener​ コンポーネントと ​Parse Template​ コンポーネントを設定する必要があります。

HTTP リスナーを設定する

/account​ パスへのコールが行われたときに Mule フローを開始するように ​Listener​ コンポーネントを設定します。

  1. Studio で新しい Mule プロジェクトを作成します。

  2. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューから、​[HTTP]​ を選択して ​[Listener]​ コンポーネントをキャンバスにドラッグします。

  3. プロパティウィンドウで、​[Connector configuration (コネクタ設定)]​ 項目の横にある ​[+]​ をクリックしてグローバル要素を追加します。

  4. デフォルトを受け入れます。

  5. プロパティウィンドウで、​[Path (パス)]​ 項目値を ​/account​ に設定します。

Parse Template コンポーネントを追加する

HTML フォーム (​form.html​) のテンプレートを作成する ​Parse Template​ コンポーネントを追加します。これはメインリソースフォルダーに配置され、新規取引先を作成するための情報を伝達するために使用されます。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューから、​[Core (コア)]​ を選択して ​[Parse Template]​ コンポーネントを ​[Listener]​ の右側にドラッグします。

  2. プロパティウィンドウで、次の項目を設定します。

    項目 Value (値)

    Display Name (表示名)

    コンポーネントの名前 (​Parse Template​ など)。

    Location (場所)

    form.html

    次の画像は、プロパティウィンドウでの ​Parse Template​ 設定の例を示しています。

    Parse Template プロパティウィンドウ設定

2 番目のフローを設定する

HTTP 入力フォームのデータに基づいて新規 Salesforce 取引先を作成する 2 番目のフローを設定します。2 番目のフローを作成するには、​Listener​ コンポーネント、​Transform Message​ コンポーネント、​Create​ 操作、2 つ目の ​Transform Message​ コンポーネントを設定する必要があります。

HTTP リスナーを設定する

/createAccount​ パスへのコールが行われたときに Mule フローを開始するように ​Listener​ コンポーネントを設定します。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューから、​[HTTP]​ を選択して ​[Listener]​ コンポーネントをキャンバスにドラッグします。

  2. プロパティウィンドウで、​[Connector configuration (コネクタ設定)]​ 項目の横にある ​[+]​ をクリックしてグローバル要素を追加します。

  3. デフォルトを受け入れます。

  4. プロパティウィンドウで、​[Path (パス)]​ 項目値を ​/createAccount​ に設定します。

最初の [Transform Message] コンポーネントを追加する

HTTP 入力フォームの値を Java 形式に変換して ​Create​ 操作への入力として使用できるようにする最初の ​Transform Message​ コンポーネントを追加します。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューから、​[Core (コア)]​ を選択して ​[Transform Message]​ コンポーネントを ​[Listener]​ の右側にドラッグします。

  2. プロパティウィンドウで、​[Output (出力)]​ セクションの括弧を次の DataWeave コードで上書きします。

    %dw 2.0
    output application/java
    ---
    [{
    
      Name: payload.Name,
      AccountNumber: payload.AccountNumber,
      BillingCity: payload.BillingCity
    }]
    dataweave

Create 操作を追加する

Transform Message​ コンポーネントにより渡された項目値を使用して新規 Salesforce アカウントを作成する ​Create​ 操作を追加します。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューから、​[Salesforce]​ を選択して ​[Create]​ 操作を ​[Transform Message]​ の右側にドラッグします。

  2. プロパティウィンドウで、​[Connector configuration (コネクタ設定)]​ 項目の横にある ​[+]​ をクリックしてグローバル要素を追加します。

  3. 接続に応じてグローバル要素を設定します。次に例を示します。

    項目 Value (値)

    Username (ユーザー名)

    ${salesforce.username}

    Password (パスワード)

    ${salesforce.password}

    Security (セキュリティ)

    ${salesforce.securityToken}

    Authorization URL (認証 URL)

    https://login.salesforce.com/services/Soap/u/53.0

    次の画像は、グローバル要素の ​Create​ 設定の例を示しています。

    Create グローバル要素設定ウィンドウ
  4. プロパティウィンドウで、次の項目を設定します。

    項目 Value (値)

    Display Name (表示名)

    コネクタ操作の名前。

    Connector configuration (コネクタ設定)

    作成したばかりのグローバル設定。

    Type (型)

    Account

    [Type (型)]​ には変数を正常に渡すことができますが、Runtime がその変数の値を適切に解決できないと入力メタデータを表示する際に問題が発生する場合もあります。

    Records (レコード)

    payload

    次の画像は、プロパティウィンドウでの ​Create​ 設定の例を示しています。

    Create プロパティウィンドウ設定

2 つ目の [Transform Message] コンポーネントを追加する

項目値を JSON 形式に変換して ​『File Connector』​ で使用できるようにする 2 つ目の ​Transform Message​ コンポーネントを追加します。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューから、​[Core (コア)]​ を選択して ​[Transform Message]​ コンポーネントを ​[Create]​ の右側にドラッグします。

  2. プロパティウィンドウで、​[Output (出力)]​ セクションの括弧を次の DataWeave コードで上書きします。

    %dw 2.0
    output application/json
    ---
    payload map {
      id:$.id,
      errors:$.errors,
      success:$.success
    
    }
    dataweave

3 番目のフローを設定する

新規 Salesforce 取引先を名前で照会し、一致する取引先データを Java ファイルに書き込む 3 番目のフローを設定します。3 番目のフローを作成するには、​On New Object​ ソース、​Query result list​ 操作、​Query result stream by id​ 操作、​Transform Message​ コンポーネント、​Write​ 操作を設定する必要があります。

On New Object ソースを設定する

/account​ パスに新規取引先が作成されたときに Mule フローを開始するように ​On New Object​ ソースを設定します。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューから、​[Salesforce]​ を選択して ​[On New Object]​ ソースをキャンバスにドラッグします。

  2. プロパティウィンドウで、次の項目を設定します。

    項目 Value (値)

    Display Name (表示名)

    コネクタ操作の名前。

    Connector configuration (コネクタ設定)

    作成したばかりのグローバル設定。

    Type (型)

    Account

    次の画像は、プロパティウィンドウでの ​On New Object​ 設定の例を示しています。

    On New Object プロパティウィンドウ設定

Query Result List 操作を追加する

結果 ID のリストを返す ​Query result list​ 操作を追加します。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューから、​[Salesforce]​ を選択して ​[Query result list]​ 操作を ​[On New Object]​ の右側にドラッグします。

  2. プロパティウィンドウで、​[Connector configuration (コネクタ設定)]​ 項目の横にある ​[+]​ をクリックしてグローバル要素を追加します。

  3. 接続に応じてグローバル要素を設定します。次に例を示します。

    項目 Value (値)

    Username (ユーザー名)

    ${salesforce.username}

    Password (パスワード)

    ${salesforce.password}

    Security (セキュリティ)

    ${salesforce.securityToken}

    Authorization URL (認証 URL)

    https://login.salesforce.com/services/Soap/u/53.0

    次の画像は、グローバル要素の ​Query result list​ 設定の例を示しています。

    Query result list グローバル要素設定ウィンドウ
  4. プロパティウィンドウで、次の項目を設定します。

    項目 Value (値)

    Display Name (表示名)

    コネクタ操作の名前。

    Connector configuration (コネクタ設定)

    作成したばかりのグローバル設定。

    Batch info (バッチ情報)

    payload

    次の画像は、プロパティウィンドウでの ​Query result list​ 設定の例を示しています。

    Query result list プロパティウィンドウ設定

Query Result Stream by Id 操作を追加する

最終クエリ結果を取得する ​Query result stream by id​ 操作を追加します。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューから、​[Salesforce]​ を選択して ​[Query result stream by id]​ 操作を ​[Query result list]​ の右側にドラッグします。

  2. プロパティウィンドウで、​[Connector configuration (コネクタ設定)]​ 項目の横にある ​[+]​ をクリックしてグローバル要素を追加します。

  3. 接続に応じてグローバル要素を設定します。次に例を示します。

    項目 Value (値)

    Username (ユーザー名)

    ${salesforce.username}

    Password (パスワード)

    ${salesforce.password}

    Security (セキュリティ)

    ${salesforce.securityToken}

    Authorization URL (認証 URL)

    https://login.salesforce.com/services/Soap/u/53.0

    次の画像は、グローバル要素の ​Query result stream by id​ 設定の例を示しています。

    Query result stream by id グローバル要素設定ウィンドウ
  4. プロパティウィンドウで、次の項目を設定します。

    項目 Value (値)

    Display Name (表示名)

    コネクタ操作の名前。

    Connector configuration (コネクタ設定)

    作成したばかりのグローバル設定。

    Batch info (バッチ情報)

    payload

    次の画像は、プロパティウィンドウでの ​Query result stream by id​ 設定の例を示しています。

    Query result stream by id プロパティウィンドウ設定

[Transform Message] コンポーネントを追加する

項目値を JSON 形式に変換して ​『File Connector』​ で使用できるようにする ​Transform Message​ コンポーネントを追加します。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューから、​[Core (コア)]​ を選択して ​[Transform Message]​ コンポーネントを ​[Query result stream by id]​ の右側にドラッグします。

  2. プロパティウィンドウで、​[Output (出力)]​ セクションの括弧を次の DataWeave コードで上書きします。

    %dw 2.0
    output application/json
    ---
    payload map {
        AccountNumber:$.AccountNumber,
        BillingAddress:$.BillingAddress,
        Id:$.Id,
        Name:$.Name
    }
    dataweave

Write 操作を追加する

新規取引先データを CSV ファイルに書き込む ​Write​ 操作を追加します。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューから、​[File (ファイル)]​ を選択して ​[Write]​ 操作を ​[Transform Message]​ の右側にドラッグします。

  2. プロパティウィンドウで、​[Connector configuration (コネクタ設定)]​ 項目の横にある ​[+]​ をクリックしてグローバル要素を追加します。

  3. 接続に応じてグローバル要素を設定します。次に例を示します。

    項目 Value (値)

    Working Directory (作業ディレクトリ)

    [Connection (接続)]​ が選択されている場合、このコネクタで使用するすべての相対パスのルートとみなされるディレクトリ。指定しない場合、デフォルトの ​user.home​ システムプロパティの値になります。このシステムプロパティが設定されていない場合、コネクタは初期化に失敗します。

    次の画像は、グローバル要素の ​Write​ 設定の例を示しています。

    Write グローバル要素設定ウィンドウ
  4. プロパティウィンドウで、次の項目を設定します。

    項目 Value (値)

    Display Name (表示名)

    コネクタ操作の名前。

    Connector configuration (コネクタ設定)

    作成したばかりのグローバル設定。

    Path (パス)

    /account

    Content (コンテンツ)

    payload

    次の画像は、プロパティウィンドウでの ​Write​ 設定の例を示しています。

    Write プロパティウィンドウ設定

この例の XML

この例のフローをすばやく Mule アプリケーションに読み込むには、次のコードを Studio XML エディターに貼り付けます。

親子リレーション内にあるオブジェクトの作成または更新

この例は、Salesforce Connector を使用して更新/挿入を実行するために必要なオブジェクトリレーション構造を Salesforce 内に作成する方法を示しています。

親子リレーション内にあるオブジェクトの作成または更新フロー

フローを設定する

Salesforce オブジェクトは、オブジェクト間で標準リレーションまたはカスタムリレーションを持つことができます。通常、オブジェクト間リレーションは一対多の (親-子) リレーションですが、Salesforce に存在する 2 つのオブジェクトをどのような形でも結び付けることができます。

この例では親-子リレーションを持つ 2 つのカスタム Salesforce オブジェクト種別を使用しています。

  • Plane__c​: Salesforce に存在する必要がある親オブジェクト

  • Component__c​: Salesforce Connector を使用して更新/挿入するオブジェクト

2 つのカスタムオブジェクト間のリレーションは ​Plane__r​ 項目で表されます。この項目の値は、2 つの項目を含むオブジェクトです。

  • 参照先のオブジェクト種別の名前を値として持つ ​type​ 項目。

    この例では、​type​ の値は ​Plane_c​ です。

  • 参照する親オブジェクトのインスタンスを識別する項目。

    この例では、​Name​ 項目は ​Plane__c​ の ​Cobra​ インスタンスを参照します。

Component__c​ を更新/挿入すると、Salesforce Connector に入力として送信される POJO は次のようになります。

 ----
 [{
 	// Component__c's fields ...
 	Plane__r: {
 		"type": "Plane__c",
 		"Name": "Cobra"
 	}
 }]
----
linenums

このフローを作成するには、​Listener​ コンポーネント、​Transform Message​ コンポーネント、​Upsert​ 操作、2 つ目の ​Transform Message​ コンポーネントを設定する必要があります。

HTTP リスナーを設定する

/​ パスへのコールが行われたときに Mule フローを開始するように ​Listener​ コンポーネントを設定します。

  1. Studio で新しい Mule プロジェクトを作成します。

  2. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューから、​[HTTP]​ を選択して ​[Listener]​ コンポーネントをキャンバスにドラッグします。

  3. プロパティウィンドウで、​[Connector configuration (コネクタ設定)]​ 項目の横にある ​[+]​ をクリックしてグローバル要素を追加します。

  4. デフォルトを受け入れます。

  5. プロパティウィンドウで、​[Path (パス)]​ 項目値を ​/​ に設定します。

最初の [Transform Message] コンポーネントを追加する

HTTP 入力フォームの値を Java 形式に変換して ​Upsert​ 操作への入力として使用できるようにする最初の ​Transform Message​ コンポーネントを追加します。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューから、​[Core (コア)]​ を選択して ​[Transform Message]​ コンポーネントを ​[Listener]​ の右側にドラッグします。

  2. プロパティウィンドウで、​[Output (出力)]​ セクションの括弧を次の DataWeave コードで上書きします。

    %dw 2.0
    output application/java
    ---
    [{
    	Name: "NewPlaneComponent",
    	Plane__r: {
    		"type": "Plane__c",
    		"Name": "Cobra"
    	}
    }]
    dataweave

Upsert 操作を追加する

親-子リレーション内にある Salesforce オブジェクトを作成または更新する ​Upsert​ 操作を追加します。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューから、​[Salesforce]​ を選択して ​[Upsert]​ 操作を ​[Transform Message]​ の右側にドラッグします。

  2. プロパティウィンドウで、​[Connector configuration (コネクタ設定)]​ 項目の横にある ​[+]​ をクリックしてグローバル要素を追加します。

  3. 接続に応じてグローバル要素を設定します。次に例を示します。

    項目 Value (値)

    Username (ユーザー名)

    ${salesforce.username}

    Password (パスワード)

    ${salesforce.password}

    Security (セキュリティ)

    ${salesforce.securityToken}

    Authorization URL (認証 URL)

    https://login.salesforce.com/services/Soap/u/53.0

    次の画像は、グローバル要素の ​Upsert​ 設定の例を示しています。

    Upsert グローバル要素設定ウィンドウ
  4. プロパティウィンドウで、次の項目を設定します。

    項目 Value (値)

    Display Name (表示名)

    コネクタ操作の名前。

    Connector configuration (コネクタ設定)

    作成したばかりのグローバル設定。

    Object type (オブジェクト種別)

    Component_c

    External id field name (外部 ID 項目名)

    Id

    Records (レコード)

    payload

    次の画像は、プロパティウィンドウでの ​Upsert​ 設定の例を示しています。

    Upsert プロパティウィンドウ設定

2 つ目の [Transform Message] コンポーネントを追加する

値を Java 形式から JSON 形式に変換する 2 つ目の ​Transform Message​ コンポーネントを追加します。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューから、​[Core (コア)]​ を選択して ​[Transform Message]​ コンポーネントを ​[Upsert]​ の右側にドラッグします。

  2. プロパティウィンドウで、​[Output (出力)]​ セクションの括弧を次の DataWeave コードで上書きします。

    %dw 2.0
    output application/json
    ---
    payload
    dataweave

この例の XML

この例のフローをすばやく Mule アプリケーションに読み込むには、次のコードを Studio XML エディターに貼り付けます。

取引先の削除

次の例は、Salesforce Connector を使用して Salesforce 取引先を削除する方法を示しています。

取引先の削除フロー

フローを設定する

このフローを作成するには、​Listener​ コンポーネント、​Transform Message​ コンポーネント、​Delete​ 操作、2 つ目の ​Transform Message​ コンポーネントを設定する必要があります。

HTTP リスナーを設定する

/​ パスへのコールが行われたときに Mule フローを開始するように ​Listener​ コンポーネントを設定します。

  1. Studio で新しい Mule プロジェクトを作成します。

  2. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューから、​[HTTP]​ を選択して ​[Listener]​ コンポーネントをキャンバスにドラッグします。

  3. プロパティウィンドウで、​[Connector configuration (コネクタ設定)]​ 項目の横にある ​[+]​ をクリックしてグローバル要素を追加します。

  4. デフォルトを受け入れます。

  5. プロパティウィンドウで、​[Path (パス)]​ 項目値を ​/​ に設定します。

最初の [Transform Message] コンポーネントを追加する

HTTP 入力フォームの値を Java 形式に変換して ​Delete​ 操作への入力として使用できるようにする最初の ​Transform Message​ コンポーネントを追加します。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューから、​[Core (コア)]​ を選択して ​[Transform Message]​ コンポーネントを ​[Listener]​ の右側にドラッグします。

  2. プロパティウィンドウで、​[Output (出力)]​ セクションの括弧を次の DataWeave コードで上書きします。

    %dw 2.0
    output application/java
    ---
    [payload.Id]
    dataweave

Delete 操作を追加する

Salesforce 取引先を削除する ​Delete​ 操作を追加します。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューから、​[Salesforce]​ を選択して ​[Delete]​ 操作を ​[Transform Message]​ の右側にドラッグします。

  2. プロパティウィンドウで、​[Connector configuration (コネクタ設定)]​ 項目の横にある ​[+]​ をクリックしてグローバル要素を追加します。

  3. 接続に応じてグローバル要素を設定します。次に例を示します。

    項目 Value (値)

    Username (ユーザー名)

    ${salesforce.username}

    Password (パスワード)

    ${salesforce.password}

    Security (セキュリティ)

    ${salesforce.securityToken}

    Authorization URL (認証 URL)

    https://login.salesforce.com/services/Soap/u/53.0

    次の画像は、グローバル要素の ​Delete​ 設定の例を示しています。

    Delete グローバル要素設定ウィンドウ
  4. プロパティウィンドウで、次の項目を設定します。

    項目 Value (値)

    Display Name (表示名)

    コネクタ操作の名前。

    Connector configuration (コネクタ設定)

    作成したばかりのグローバル設定。

    Records to Delete Ids (削除するレコードの ID)

    payload

    次の画像は、プロパティウィンドウでの ​Delete​ 設定の例を示しています。

    Delete プロパティウィンドウ設定

2 つ目の [Transform Message] コンポーネントを追加する

値を Java 形式から JSON 形式に変換する 2 つ目の ​Transform Message​ コンポーネントを追加します。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューから、​[Core (コア)]​ を選択して ​[Transform Message]​ コンポーネントを ​[Delete]​ の右側にドラッグします。

  2. プロパティウィンドウで、​[Output (出力)]​ セクションの括弧を次の DataWeave コードで上書きします。

    %dw 2.0
    output application/json
    ---
    payload map {
      id:$.id,
      errors:$.errors,
      success:$.success
    }
    dataweave

この例の XML

この例のフローをすばやく Mule アプリケーションに読み込むには、次のコードを Studio XML エディターに貼り付けます。

重複する取引先の検索

次の例は、Salesforce Connector を使用して重複する Salesforce 取引先を検索する方法を示しています。

重複する取引先の検索フロー

フローを設定する

このフローを作成するには、​Listener​ コンポーネント、​Transform Message​ コンポーネント、​Find duplicates​ 操作、2 つ目の ​Transform Message​ コンポーネントを設定する必要があります。

HTTP リスナーを設定する

/findDuplicates​ パスへのコールが行われたときに Mule フローを開始するように ​Listener​ コンポーネントを設定します。

  1. Studio で新しい Mule プロジェクトを作成します。

  2. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューから、​[HTTP]​ を選択して ​[Listener]​ コンポーネントをキャンバスにドラッグします。

  3. プロパティウィンドウで、​[Connector configuration (コネクタ設定)]​ 項目の横にある ​[+]​ をクリックしてグローバル要素を追加します。

  4. デフォルトを受け入れます。

  5. プロパティウィンドウで、​[Path (パス)]​ 項目値を ​/findDuplicates​ に設定します。

最初の [Transform Message] コンポーネントを追加する

HTTP 入力フォームの値を Java 形式に変換して ​Delete​ 操作への入力として使用できるようにする最初の ​Transform Message​ コンポーネントを追加します。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューから、​[Core (コア)]​ を選択して ​[Transform Message]​ コンポーネントを ​[Listener]​ の右側にドラッグします。

  2. プロパティウィンドウで、​[Output (出力)]​ セクションの括弧を次の DataWeave コードで上書きします。

    %dw 2.0
    output application/java
    ---
    [
      payload
    ]
    dataweave

Find Duplicates 操作を追加する

重複する Salesforce 取引先を検索する ​Find duplicates​ 操作を追加します。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューから、​[Salesforce]​ を選択して ​[Find duplicates]​ 操作を ​[Transform Message]​ の右側にドラッグします。

  2. プロパティウィンドウで、​[Connector configuration (コネクタ設定)]​ 項目の横にある ​[+]​ をクリックしてグローバル要素を追加します。

  3. 接続に応じてグローバル要素を設定します。次に例を示します。

    項目 Value (値)

    Username (ユーザー名)

    ${salesforce.username}

    Password (パスワード)

    ${salesforce.password}

    Security (セキュリティ)

    ${salesforce.securityToken}

    Authorization URL (認証 URL)

    https://login.salesforce.com/services/Soap/u/53.0

    次の画像は、グローバル要素の ​Find duplicates​ 設定の例を示しています。

    Find Duplicates グローバル要素設定ウィンドウ
  4. プロパティウィンドウで、次の項目を設定します。

    項目 Value (値)

    Display Name (表示名)

    コネクタ操作の名前。

    Connector configuration (コネクタ設定)

    作成したばかりのグローバル設定。

    Type (型)

    Account

    Criteria (条件)

    payload

    次の画像は、プロパティウィンドウでの ​Find duplicates​ 設定の例を示しています。

    Find Duplicates プロパティウィンドウ設定

2 つ目の [Transform Message] コンポーネントを追加する

値を Java 形式から JSON 形式に変換する 2 つ目の ​Transform Message​ コンポーネントを追加します。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューから、​[Core (コア)]​ を選択して ​[Transform Message]​ コンポーネントを ​[Find duplicates]​ の右側にドラッグします。

  2. プロパティウィンドウで、​[Output (出力)]​ セクションの括弧を次の DataWeave コードで上書きします。

    %dw 2.0
    output application/json
    ---
    {
      success: payload.success,
      duplicateResults: {
        (payload.duplicateResults map {
          matchRecords: $.matchResults
        }
        )
      },
      duplicateRuleEntityType: payload.duplicateRuleEntityType,
      duplicateRule: payload.duplicateRule,
      allowSave: payload.allowSave,
      errorMessage: payload.errorMessage
    }
    dataweave

この例の XML

この例のフローをすばやく Mule アプリケーションに読み込むには、次のコードを Studio XML エディターに貼り付けます。