Scripting Module のトラブルシューティング - Mule 4

Scripting Module のトラブルシューティングを行うには、冗長ログの有効化と、スローされる一般的なメッセージの解釈に関する情報を理解しておきます。

冗長ログの有効化

アプリケーションと Scripting Module のやりとりが失敗する理由の理解を深めるには、モジュールの冗長ログを一時的に有効にします。

Mule アプリケーションのパフォーマンスに影響するため、トラブルシューティングが完了したら、必ず拡張された冗長性を無効にしてください。

設定ファイルで冗長ログを有効にする手順は、次のとおりです。

  1. Anypoint Studio にアクセスし、​[Package Explorer]​ ビューに移動します。

  2. アプリケーションのプロジェクト名を開きます。

  3. src/main/resources​ パスフォルダーを開きます。

  4. フォルダー内の ​log4j2.xml​ ファイルを開きます。

  5. <Loggers>​ タグ内に ​<AsyncLogger>​ タグを追加します。

    			<Loggers>
    				...
    				<AsyncLogger name="org.mule.plugin.scripting" level="DEBUG"/>
    				...
    			</Loggers>
    xml
  6. アプリケーションの変更を保存します。

  7. Package Explorer​ でプロジェクト名をクリックし、​[Run (実行)]​ > ​[Run As (別のユーザーとして実行)]​ > ​[Mule Application (Mule アプリケーション)]​ をクリックします。

スクリプティングエンジンの外部ライブラリのトラブルシューティング

Scripting Module バージョン 2.0.1 を 2.0.2 にアップグレードするときにスクリプティング言語エンジンの外部ライブを指定していなかった場合、実行時に ​SCRIPTING:UNKNOWN_ENGINE​ スローメッセージが表示されることがあります。そのようなスローメッセージが表示されないようにするには、​jsr-223​ 準拠スクリプティング言語エンジンを指定する必要があります。

スクリプティング言語エンジンの設定方法については、​「Execute 操作をフローに追加する」​を参照してください。

一般的なスローを理解する

ここでは、一般的なスローメッセージとその解決方法を示します。

  • SCRIPTING:COMPILATION

    The content of the property code had problems in the compilation stage. (コンパイルフェーズでプロパティコードのコンテンツに問題が発生しました。)Check that your code is valid and export the classes used with the Scripting module. (コードが有効であることを確認し、Scripting Module で使用されたクラスをエクスポートしてください。)
  • SCRIPTING:UNKNOWN_ENGINE

    The engine name provided in the engine parameter is unknown. (エンジンパラメーターで不明なエンジン名が指定されました。)
  • SCRIPTING:EXECUTION

    An exception occurred during the execution stage. (実行フェーズで例外が発生しました。)Set the log level in DEBUG mode and find more information in the log file. (DEBUG モードでログレベルを設定し、ログファイルで詳細を検索してください。)