ファイルのコピーと移動 - Mule 4

ファイル用 Anypoint Connector (File Connector) には、必要に応じてファイルまたはディレクトリをコピーまたは移動できる ​Copy​ および ​Move​ 操作が用意されています。

  • Source path (ソースパス)
    コピーまたは移動するディレクトリパス名またはファイル名。ファイルまたはディレクトリがすでに存在していて、​[Overwrite (上書き)]​ 項目が ​false​ に設定されている場合、コネクタでメッセージ ​FILE:FILE_ALREADY_EXISTS​ がスローされます。

  • Target path (対象パス)
    ファイルのコピー先または移動先となるディレクトリパス名。対象パスが存在せず、その親も存在しない場合には、​[Create parent directories (親ディレクトリの作成)]​ 引数の値に応じてパスの作成が試行されます。​[Create parent directories (親ディレクトリの作成)]​ が ​false​ の場合、​FILE:ILLEGAL_PATH​ が発生します。

  • Rename to (変更後の名前)
    操作の一環としてファイル名を変更します。パスではなくファイル名を使用してこの項目を設定します。この項目を設定しない場合、元のファイル名が保持されます。

Studio で Copy 操作を設定する

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューで「​file​」を検索し、​[Copy]​ 操作を選択します。

  2. [Copy]​ 操作を Studio キャンバスにドラッグします。

  3. 操作の設定画面の ​[General (一般)]​ タブで、​[Connector configuration (コネクタ設定)]​ 項目の横にあるプラス記号 (​+​) をクリックし、グローバル要素設定項目にアクセスします。

  4. 接続情報を指定し、​[OK]​ をクリックします。

  5. [Source path (ソースパス)]​ を、コピーするファイルのパスに設定します (例: Documents/source-folder/file.txt​)。

  6. [Target path (対象パス)]​ を、ファイルのコピー先となるディレクトリパスに設定します (例: Documents/target-folder​)。

  7. [Rename To (変更後の名前)]​ を設定して、操作の一環としてファイル名を変更します (例: renamed.txt​)。
    この項目はパスではなくファイル名である必要があります。この属性を指定しない場合、元のファイル名が使用されます。

Studio の Copy 操作の設定

設定 XML​ エディターでは、​<file:copy>​ 設定は次のように記述されます。

<flow name="file-connector-testFlow" >
		<http:listener config-ref="HTTP_Listener_config" path="/copy"/>
		<file:copy doc:name="Copy" sourcePath="Documents/source-folder/file.txt" targetPath="Documents/target-folder" config-ref="File_Config" overwrite="true" renameTo="renamed.txt"/>
	</flow>
xml

Studio で Move 操作を設定する

Studio で ​Move​ 操作を追加および設定する手順は、次のとおりです。

  1. [Mule Palette (Mule パレット)]​ ビューで「​ftp​」を検索し、​[Move]​ 操作を選択します。

  2. [Move]​ 操作を Studio キャンバスにドラッグします。

  3. 操作の設定画面の ​[General (一般)]​ タブで、​[Connector configuration (コネクタ設定)]​ 項目の横にあるプラス記号 (​+​) をクリックし、グローバル要素設定項目にアクセスします。

  4. 接続情報を指定し、​[OK]​ をクリックします。

  5. [Source path (ソースパス)]​ を、移動するファイルのパスに設定します (例: source.txt​)。

  6. [Target path (対象パス)]​ を、ファイルの移動先となるディレクトリパスに設定します (例: backup​)。

  7. [Rename To (変更後の名前)]​ を設定して、操作の一環としてファイル名を変更します (例: renamed.txt​)。
    この項目はパスではなくファイル名である必要があります。この属性を指定しない場合、元のファイル名が使用されます。

Studio の Move 操作の設定

設定 XML​ エディターでは、​<file:move>​ 設定は次のように記述されます。

<flow name="file-connector-testFlow" >
		<http:listener doc:name="Listener" config-ref="HTTP_Listener_config" path="/copy"/>
		<file:move doc:name="Move" config-ref="File_Config" sourcePath="source.txt" targetPath="backup" renameTo="renamed.txt"/>
	</flow>
xml