IP 許可リストポリシー

IP 許可リストポリシーでは、デプロイされたエンドポイントにアクセス可能な IP アドレスの明示的なリストを作成できます。このリスト内にない IP アドレスは拒否されます。

IP 許可リストポリシーが割り当てられている場合、公開エンドポイントを通過するすべての IP アドレスをリストに追加する必要があります。

IP 許可リストポリシー違反は、DoS ポリシーの認証エラーにエスカレーションします。​DoS ポリシー​でプロトコルエラーを処理する方法を設定できます。

このソースは IP アドレスベースです。攻撃者がソース IP アドレスを偽装できる場合、これらの対策で攻撃を防ぐことはできません。

API ゲートウェイポリシーとの違い

IP 許可リストポリシーは、エンドポイントへの接続が許可されているすべての IP アドレスのリストです。このリストはすべてのアプリケーションに適用されます。API リストごとに API ゲートウェイ許可リストポリシーをセットアップできます。

a.a.a.a​、​y.y.y.y​、および ​z.z.z.z​ を許可するように IP 許可リストポリシーをセットアップできます。
その後、API-1 (​/api1​) で ​x.x.x.x​ を許可する API 許可リストポリシーを使用し、API-2 (​/api2​) で ​y.y.y.y​ および ​z.z.z.z​ を許可する別のポリシーを使用します。

  • IP アドレス ​w.w.w.w​ は IP 許可リストポリシーでリストに登録されていないため、両方の API で拒否される。

  • /api1​ を要求する IP アドレス ​y.y.y.y​ は、IP 許可リストポリシーで許可され、​/api1​ での API 許可リストポリシーによって拒否される。

  • /api2​ を要求する IP アドレス ​y.y.y.y​ は、IP 許可リストポリシーで許可され、​/api2​ での API 許可リストポリシーによって許可される。

前提条件

セキュリティポリシーを設定し、使用するには、以下が必要です。

  • Anypoint Platform アカウントの Anypoint Security - Edge エンタイトルメント。

    Management Center​ に ​[Security (セキュリティ)]​ が表示されない場合は、各自のアカウントで Anypoint Security が有効になるようにカスタマーサクセスマネージャーに依頼してください。

  • インバウンドトラフィックが設定された VM/ベアメタルの Runtime Fabric。Anypoint Runtime Fabric は、Mule アプリケーションや API ゲートウェイのデプロイメントおよびオーケストレーションを自動化するコンテナサービスです。

    Runtime Fabric のドキュメント​を参照してください。

    Runtime Fabric には、Anypoint Platform Platinum 以上のレベルのサブスクリプションが必要です。

  • Runtime Fabric の​インバウンドトラフィックを有効化​し、Mule アプリケーションと API ゲートウェイがインバウンド接続でリスンできるようにします。

IP 許可リストポリシーを設定する

  1. [Anypoint Security]​ に移動します。

  2. [Create Policy (ポリシーを作成)]​ をクリックして ​[IP Allowlist (IP 許可リスト)]​ を選択します。

  3. [Name (名前)]​ 項目にポリシーの名前を追加します。

  4. [IP Allowlist (IP 許可リスト)]​ で、​[Add IP (IP を追加)]​ をクリックします。

  5. リストに登録する IP アドレスの範囲を挿入します。IP アドレスの範囲には CIDR 形式を使用する必要があります。
    たとえば、IP アドレス ​10.111.0.0/24​ を使用して、​10.111.0.0​ ~ ​10.111.0.254​ のアドレスをリストに登録します。
    IP アドレスの範囲をさらに追加するには範囲、​[Add IP (IP を追加)]​ をもう一度クリックします。

  6. [Save Policy (ポリシーを保存)]​ をクリックします。