Mule アプリケーションの Anypoint Monitoring の設定と有効化 (CloudHub)

CloudHub で管理されている Mule アプリケーションの監視を開始するには、それらのアプリケーションをサポート対象バージョンの Mule Runtime Engine にデプロイし、Mule アプリケーションにランタイムのバージョンを設定する必要があります。

Anypoint Monitoring はすべての CloudHub 2.0 アプリケーションでデフォルトで有効になります。

CloudHub にデプロイされている Mule のサポート対象バージョン

次の Mule Runtime Engine バージョンと Anypoint Monitoring を使用してください。

  • Mule 3 バージョン 3.8.7 以降
    バージョン 3.8.6 以前はサポートされていません。さらに、​-AM​ サフィックスがあるすべてのランタイムバージョンは非推奨です。
    インバウンドおよびアウトバウンドのメトリクスは、Mule Runtime Engine バージョン 3.9.5 以前を使用するハイブリッドプロキシアプリケーションでは使用できません。

  • Mule 4
    API Analytics の拡張メトリクスを使用するには、Mule Runtime Engine バージョン 4.1.6 以降を使用してください。

Mule Runtime Engine イメージを使用する Anypoint Monitoring は、パッチ更新をリリースされ次第受信します。Anypoint Monitoring (AM) イメージはパッチ更新を受信しなくなるため、本番環境で Mule Runtime Engine のパッチが必要な場合、Mule Runtime Engine (非 AM) イメージに切り替えてください。

メトリクスとログは、次の Mule バージョンでサポートされています。

  • 4.x.x

  • 3.9.x

  • 3.8.7

メトリクスは、​ダッシュボード​内のグラフや他のチャートで使用されます。

ログは、Anypoint Platform の Titanium サブスクリプションがある場合にのみ使用できます。

ランタイムバージョンの設定

Mule アプリケーションのランタイムバージョンを設定または変更する手順は、次のとおりです。

  • 新規および既存の Mule アプリケーションの場合:

    1. そのアプリケーションの Runtime Manager で ​[Settings (設定)]​ に移動します。

    2. [Runtime Version (ランタイムバージョン)]​ セレクターから新しいランタイムを選択します。

      ドロップダウンメニューにサポート対象のランタイムバージョンが表示されない場合は、 ​[Show Old Patch Releases (以前のパッチリリースを表示)]​ までスクロールダウンし、アプリケーションのランタイムをクリックして選択します。

  • Anypoint CLI デプロイメントの場合:

    Anypoint CLI を使用して Mule アプリケーションをデプロイしている場合 (ビルドパイプラインを使用する場合など)、 適切な値を指定した ​--runtime​ パラメーターを含める必要があります。 たとえば、次のようにします。

    anypoint-cli --username="..." --password="..."
     --organization="Mythical, Inc"
     --environment="Production" runtime-mgr cloudhub-application deploy
     --runtime="3.9.4" helloworld ~/demoproj2.zip
  • Maven デプロイメントの場合:

    デプロイメントに Maven を使用している場合、​pom.xml​ ファイル内の ​<muleVersion>​ タグを変更する必要があります。たとえば、​<muleVersion>3.9.3</muleVersion>​ を ​<muleVersion>3.9.4</muleVersion>​ に変更できます)。

CloudHub にデプロイする予定のアプリケーションの自動監視を有効化

Mule アプリケーションを CloudHub にデプロイするときに、デフォルトでアプリケーションを監視する場合は、デプロイする前に Anypoint Monitoring でこの機能を設定します。Anypoint Platform の Titanium サブスクリプションがある場合、この機能はデフォルトで有効になっています。

CloudHub にデプロイされるときに各 Mule アプリケーションの自動監視を設定する手順は、次のとおりです。

  1. Anypoint Platform にログインします。

  2. ナビゲーションバーまたは Anypoint Platform のメイン画面で ​[Monitoring (監視)]​ をクリックします。

  3. [Anypoint Monitoring] ナビゲーションメニューで、​[Settings (設定)]​ をクリックします。

    monitoring settings screen
  4. [CloudHub]​ を選択します。

  5. [Enable Anypoint Monitoring for newly deployed CloudHub applications (新しくデプロイされた CloudHub アプリケーションの Anypoint Monitoring を有効化)]​ をクリックします。

この機能を有効にする前に Mule アプリケーションを CloudHub にデプロイした場合は、それらのアプリケーションの監視を手動で有効にする必要があります。この機能では、以前にデプロイされたアプリケーションの監視をさかのぼって有効にすることはできません。

CloudHub に以前デプロイされたアプリケーションの監視の有効化

Anypoint Monitoring の ​[Settings (設定)]​ ページ、アプリケーションの ​[Settings (設定)]​ ページ、または Anypoint CLI で Mule の非 AM バージョンで実行されている Mule アプリケーションの監視を有効化して、継続的インテグレーションおよび継続的デリバリー (CI/CD) を実現できます。

Mule のサポート対象バージョンについては、​「Mule アプリケーションの Anypoint Monitoring の設定」​を参照してください。

UI を使用した監視の有効化

Anypoint Monitoring の ​[Settings (設定)]​ ページを使用して、CloudHub にデプロイされ、Mule で実行されているアプリケーションを有効化または無効化できます。

  1. Anypoint Platform にログインします。

  2. ナビゲーションバーまたは Anypoint Platform のメイン画面で ​[Monitoring (監視)]​ をクリックします。

  3. [Anypoint Monitoring] ナビゲーションメニューで、​[Settings (設定)]​ をクリックします。

    monitoring settings screen
  4. [CloudHub]​ を選択します。

  5. [Environment (環境)]​ リストで、アプリケーションが実行されている環境を選択します。
    選択された環境で実行されているアプリケーションのリストが表示されます。
    [List of resources (リソースのリスト)]​ 検索ボックスを使用して、特定のアプリケーションを検索できます。

  6. アプリケーションの横にある ​[Enable (有効化)]​ をクリックして、アプリケーションの監視を有効にします。

CloudHub 設定での監視の有効化

CloudHub にデプロイされているアプリケーションにプロパティを追加することで、Mule のサポート対象バージョン上で実行されている Mule アプリケーションの監視を有効化できます。

  1. Anypoint Platform にログインします。

  2. ナビゲーションバーまたは Anypoint Platform のメイン画面で ​[Runtime Manager]​ をクリックします。

  3. アプリケーションのリストで、監視を有効化するアプリケーションを選択します。
    アプリケーションは CloudHub にデプロイされていて、Mule のサポート対象バージョン上で実行されている必要があります。

  4. ナビゲーションメニューで ​[Settings (設定)]​ をクリックします。

  5. [Properties (プロパティ)]​ をクリックし、次のプロパティを追加します。
    anypoint.platform.config.analytics.agent.enabled=true

    enable monitoring cloudhub

    監視を無効化するには、値を ​false​ に変更します。

  6. [Apply Changes (変更を適用)]​ をクリックします。

CI/CD デプロイメントの監視の有効化

Anypoint CLI を使用し、CI/CD デプロイメント中に次のプロパティを設定します。 ​anypoint.platform.config.analytics.agent.enabled=true

パフォーマンスへの影響

Anypoint Monitoring を有効にすると、特定のアプリケーションの動作に応じて変動する CPU 使用率とメモリ使用量 (インバウンドおよびアウトバウンドコール率など) に影響を与えることがあります。 一般的なアプリケーションの場合、予想される CPU 使用率への影響は 5% 未満です。 アプリケーションに固有の正確な影響分析を行うには、本番環境で監視を有効にする前に、本番準備環境でパフォーマンスへの影響をテストおよび評価します。