Jira Connector リファレンス

Jira は、開発を改善するためにユーザーが商品の課題を計画、追跡、リリース、報告できるようにサポートする強力なプロジェクト管理ツールおよびチケットシステムです。

コンポーザーで Jira Connector を使用するには、​[Administrator Jira (Jira システム管理者)]​ グローバル権限が必要です。詳細は Jira のドキュメントLeaving the Site​を参照してください。

Connections (接続)

システムに接続するには、それがデータの取得元であるかデータの取得先であるかに関係なく、そのシステムに必要なログイン情報を使用して接続を作成する必要があります。通常、フロー内の異なるシステムに接続し、接続が必要になるたびに各接続を再利用できます。

このシステムでは、接続のために次のログイン情報が必要です。

Connection Name (接続名)

この接続の詳細を把握するのに役立つ接続名を入力します。 1 つのフローおよび複数のフローで接続を複数回再利用できます。接続の作成後、ログイン情報は非表示になります。そのため、この接続を他の接続と簡単に区別できる名前を付けると役立ちます。

接続は自分にのみ表示されます。コンポーザーアプリケーションの他のユーザーは、独自の接続を作成する必要があります。

Organization Site URL (組織サイト URL)

接続する Sandbox または本番環境を含む Jira 組織の URL を入力します。​[Organization Site URL (組織サイト URL)]​ 項目に値を指定しない場合、接続では Atlassian API の ​/resources​ エンドポイントにリストされている最初の URL が使用されます。接続でデフォルトの組織ではなく特定の組織を使用する場合は、接続ごとに ​[Organization Site URL (組織サイト URL)]​ 項目を設定します。Jira 組織についての詳細は、 Jira のドキュメントLeaving the Site​を参照してください。

Atlassian アカウント経由で Jira 組織に接続する手順は、次のとおりです。

  1. [Connect to your Jira Account (Jira アカウントに接続)]​ ウィンドウの ​[Organization Site URL (組織サイト URL)]​ 項目に、Jira 組織の URL を入力します。例: https://orgname.atlassian.net​。

  2. [Connect (接続)]​ をクリックします。
    Atlassian ウィンドウが表示され、Composer が Atlassian アカウントへのアクセスを要求していることが示されます。

  3. ウィンドウの ​[Authorize for site (サイトを認証)]​ ドロップダウンで、使用する組織を選択し、​[Accept (同意)]​ をクリックします。
    これで、Composer が Jira 組織に接続されました。

Username (ユーザー名)

Jira にログインするために使用する OAuth ユーザー名。

Password (パスワード)

Jira にログインするために使用する OAuth パスワード。

トリガー

各フローは、​スケジューラー​または​トリガー​によって開始します。スケジューラーはデフォルトの頻度である 15 分に設定されます。トリガー (例:「each time a new record is created (新規レコードが作成されるたび)」) はユーザーが定義し、システム内のデータに関連する複数のオプションがあります。

トリガーは、ポーリングプロセスを使用して外部システムからの最新情報を能動的にチェックします。ポーリングの頻度は 15 秒に 1 回です。

このシステムでは、次のトリガーオプションが提供されます。

New issue with Custom Fields

Jira で作成されたカスタム項目を使用して新しい課題をチェックします。

New issue with Standard Fields only

Jira で作成された標準項目を使用して新しい課題をチェックします。

Update issue with Custom Fields was updated or created

Jira のカスタム項目を使用して更新または作成された課題をチェックします。

Update issue with Standard Fields only was updated or created

Jira の標準項目を使用して更新または作成された課題をチェックします。

Polling Frequency (ポーリング頻度)

このコネクタのトリガーでは、​[Polling Frequency (ポーリング頻度)]​ 項目が必須です。この項目により、アクティブなフローのレコードの変更を検索するためにコンポーザーが基盤となるシステム API に対して要求を実行する頻度を選択できます。組織のフローごとに異なるポーリング頻度を選択できます。頻度が短くなると、フローの実行頻度は高くなりますが、より多くの ​『API コール』​がコンシュームされます。たとえば、注文管理フローがある場合、15 秒のポーリング間隔 (5760 API コール/日) で達成できるほぼリアルタイムの更新が必要になる可能性があります。これに対して、フローで価格設定カタログを更新する場合、1 時間ごと (24 API コール/日) にフローをポーリングすれば済みます。

アクション

システムに接続してトリガーを定義するか、スケジューラーを設定した後に、フローが実行するアクション (Workday から Salesforce へのレコードのコピーなど) を定義します。実行できるアクションは、接続しているシステムによって異なります。

このシステムでは次のアクションが提供されます。

Create issue with custom fields

選択されたプロジェクト内に新しい課題を作成します。次の項目の値を指定します。

  • Project (プロジェクト)

  • Key (キー)

  • Summary (概要)

  • Type (型)

  • Status (状況)

  • Priority (優先度)

Update issue with custom fields

指定されたカスタム項目の値を更新します。次の項目の値を指定します。

  • Issue ID or Key (課題 ID またはキー)

  • Notify Users (ユーザーに通知)

Update issue with standard fields only

指定された標準項目値を更新します。次の項目の値を指定します。

  • Issue ID or Key (課題 ID またはキー)

  • Notify Users (ユーザーに通知)

Get issue

特定の課題の詳細を返します。​[Issue ID or Key (課題 ID またはキー)]​ の値を入力します。

Add comment to issue

コメントを作成して既存の課題課題に追加します。次の項目の値を指定します。

  • Issue ID or Key (課題 ID またはキー)

  • Comment Text (コメントテキスト)

プロジェクトの作成

Jira のプロジェクトタイプテンプレートに基づいて新しいプロジェクトを作成します。次の項目の値を指定します。

  • Key (キー)

  • Name (名前)

  • Lead Account ID (リードアカウント ID)

  • Project Type Key (プロジェクトタイプキー)​: この項目の値は、大文字で始まり、1 つ以上の大文字または数字が続く必要があります。

Get project

Jira のプロジェクトの詳細を返します。​[Project ID (プロジェクト ID)]​ または ​[Key (キー)]​ の値を指定します。

Retrieve project

Jira の既存のプロジェクトのプロジェクトの詳細を取得します。​[Project ID (プロジェクト ID)]​ または ​[Key (キー)]​ の値を指定します。

Retrieve attachments for an issue

課題のすべての添付ファイルを返します。これはファイルのメタデータを返しますが、ファイルのコンテンツは返しません。ファイルは、アップロードされた日付順に並び替えられます。​[Project ID (プロジェクト ID)]​ または ​[Key (キー)]​ の値を指定します。

Retrieve attachment

指定された添付ファイルの未加工ファイルへの URL リダイレクトを返します。​[Attachment ID (添付ファイル ID)]​ の値を指定します。

Upload an attachment for an issue

Jira の課題の添付ファイルをアップロードします。次の項目の値を指定します。

  • Issue ID or Key (課題 ID またはキー)

  • File Name (ファイル名)

カスタム項目

MuleSoft Composer を使用して、Jira の課題で設定したアクションおよびトリガーの標準項目やカスタム項目の値にアクセスできます。

以下のリストコンポーネントを含むカスタム項目は現在サポートされていません。

  • Text fields (multi-line) (テキスト項目 (複数行))

  • Labels (ラベル)

  • Checkboxes (チェックボックス)

  • Radio buttons (ラジオボタン)

  • Select lists (multiple-choice) (選択リスト (複数選択))

  • Select lists (cascading) (選択リスト (カスケード))

  • User picker (ユーザーピッカー)

標準項目

現時点では、以下の標準項目はサポートされていない。

  • Affects version (影響バージョン)

  • Fix version (修正バージョン)

  • Environment (環境)

  • Component (コンポーネント)