進行中のベータリリース​: クラウド IDE は進行中のベータリリースです​。ベータ状態での Anypoint Code Builder の使用には、IDE で入手できる、該当するベータサービス契約条件が適用されます。

Mule プロジェクトのエクスポート

Mule アプリケーションは、Mule Runtime Engine で実行されるインテグレーションまたは実装アプリケーションです。異なるチーム間でアプリケーションを共有したり、他の場所にアプリケーションをデプロイしたりするには、Mule アプリケーションリソースのスナップショットをエクスポートしてパッケージ化します。さらに、Mule プロジェクトをテンプレートまたはサンプルとして Exchange にパブリッシュできます。

  • 共有可能な JAR ファイル​は、アプリケーションのソースコードのみをパッケージ化しているため軽量です。 ソースコードに設定ファイルは含まれますが、アプリケーションの正常な実行とデプロイに必要なライブラリや他の連動関係は含まれません。

    IDE では、POM ファイル (​pom.xml​) の設定に基づいて連動関係が自動的に生成されます。

    JAR ファイルをインポートして、Anypoint Code Builder または Anypoint Studio (Studio) で開発を続行することができます。

  • デプロイ可能な JAR ファイル​には、コンパイル済みコードとすべての連動関係が含まれます。

    サポートされる任意の環境 (CloudHub やオンプレミスなど) に JAR ファイルをデプロイできます。

    CloudHub に JAR ファイルをデプロイするには、『CloudHub へのデプロイ』を参照してください。

    デプロイ可能な JAR ファイルを作成して CloudHub にデプロイする必要はありません。 アプリケーションを Anypoint Code Builder から直接デプロイするには、『Mule アプリケーションの CloudHub および CloudHub 2.0 へのデプロイ』を参照してください。

  • パブリッシュ可能な Mule プロジェクトテンプレートまたはサンプル​には、Anypoint Exchange を介してプロジェクトを共有するためのリソースが含まれています。

    Exchange から Mule プロジェクトをインポートして、Anypoint Code Builder または Studio で開発を続行することができます。

共有可能な JAR ファイルにエクスポートする

Mule プロジェクトをエクスポートする場合、共有可能な JAR ファイルには次のファイルが含まれます。

  • 設定 XML ファイルと、リソースファイルを含む ​src​ フォルダーの他のファイル

  • mule-artifact.json

  • pom.xml

共有可能な JAR ファイルを生成する手順は、次のとおりです。

  1. エクスポートする Mule アプリケーションのプロジェクトの設定 XML ファイルを開いて、そのファイル内にカーソルを置きます。

  2. コマンドパレットを開きます。

  3. 次のコマンドを選択します。

    MuleSoft: Export Shareable JAR
    command

    このコマンドは、コマンドシーケンス ​[Task: Run Task (タスク: タスクを実行)]​ > ​[mule]​ > ​[mule: Package Only Sources (mule: ソースのみをパッケージ化)]​ に相当します。

    IDE のターミナルウィンドウが自動的に開き、パッケージプロセス (エクスポートコマンドの実行、エクスポートするプロジェクトのスキャン、JAR ファイルへのプロジェクトスナップショットのパッケージ化を含む) の状況が表示されます。

  4. パッケージプロセスが正常に完了したら、IDE に表示されるプロンプトに従って JAR ファイルを見つけるかダウンロードします。

    • デスクトップ IDE では、​[Open Folder (フォルダーを開く)]​ をクリックし、[Explorer] ビューで JAR ファイルが含まれているディレクトリを開きます。

    • クラウド IDE では、​[Download File (ファイルをダウンロード)]​ をクリックして JAR ファイルをローカルマシンのディレクトリにダウンロードします。

      • 32 MB 以下の JAR ファイルの場合、ファイルは IDE により [Downloads (ダウンロード)] フォルダーに自動的にダウンロードされます。

      • 32 MB より大きい JAR ファイルの場合、システムファイルが含まれる組み込みフォルダー ([Downloads (ダウンロード)]、[Desktop (デスクトップ)]、[Documents (ドキュメント)] フォルダーなど) へのダウンロードは IDE では許可されません。

        1. ダウンロード用のフォルダーを選択します。

        2. プロンプトで ​[View files (ファイルを表示)]​ をクリックし、選択したフォルダーのファイルをサイトで表示できるようにします。

        3. [Save Changes (変更を保存)]​ をクリックします。

      IDE のターミナルウィンドウでも、プロジェクトフォルダーの下の ​/target​ ディレクトリで JAR へのパスが提供されます。

ダウンロードした共有可能な JAR ファイルのファイル名は、パターン ​application_name-​version​-SNAPSHOT-mule-application-light-package.jar​ に従います (例: my-app-example-1.0.0-SNAPSHOT-mule-application-light-package.jar​)。

共有可能な JAR ファイルを Anypoint Code Builder 内のプロジェクトワークスペースで開くには、​「共有可能なプロジェクト JAR ファイルをデスクトップ IDE にインポートする」​および​「共有可能なプロジェクト JAR ファイルをクラウド IDE にインポートする」​を参照してください。

デプロイ可能な JAR ファイルにエクスポートする

Mule プロジェクトをエクスポートする場合、Anypoint Code Builder でコンパイル済みコードとすべての連動関係が配信可能な JAR にパッケージ化されます。

デプロイメント手順は、Mule Runtime ホストとデプロイメントメカニズムによって異なります。 たとえば、CloudHub にデプロイするには、Runtime Manager UI または REST API を使用できます。 詳細は、​「ランタイムプレーンホスティングオプション」​および​「Mule アプリケーションのデプロイ」​を参照してください。

デプロイ可能な JAR ファイルを生成する手順は、次のとおりです。

  1. エクスポートする Mule アプリケーションのプロジェクトの設定 XML ファイルを開いて、そのファイル内にカーソルを置きます。

  2. コマンドパレットを開きます。

  3. 次のコマンドを選択します。

    MuleSoft: Export Project to Mule Deployable Jar
    command

    このコマンドは、コマンドシーケンス ​[Task: Run Task (タスク: タスクを実行)]​ > ​[mule]​ > ​[mule: Package (mule: パッケージ)]​ に相当します。

    IDE のターミナルウィンドウが自動的に開き、パッケージプロセス (エクスポートコマンドの実行、エクスポートするプロジェクトのスキャン、JAR ファイルへのプロジェクトスナップショットのパッケージ化を含む) の状況が表示されます。

  4. パッケージプロセスが正常に完了したら、IDE に表示されるプロンプトに従って JAR ファイルを見つけるかダウンロードします。

    • デスクトップ IDE​ では、​[Open Folder (フォルダーを開く)]​ をクリックし、[Explorer] ビューで、JAR ファイルが含まれているディレクトリを開きます。

      IDE のターミナルウィンドウでも、プロジェクトフォルダーの下の ​/target​ ディレクトリで JAR へのパスが提供されます。 デスクトップ IDE では、JAR ファイルを [Explorer] の [Java Projects (Java プロジェクト)] で見つけることができます。

      [Java Projects (Java プロジェクト)] フォルダーのデプロイ可能な JAR ファイル
      • クラウド IDE​ では、​[Download File (ファイルをダウンロード)]​ をクリックして JAR ファイルをローカルマシンのディレクトリにダウンロードします。

        • 32 MB 以下の JAR ファイルの場合、ファイルは IDE により [Downloads (ダウンロード)] フォルダーに自動的にダウンロードされます。

        • 32 MB より大きい JAR ファイルの場合、システムファイルが含まれる組み込みフォルダー ([Downloads (ダウンロード)]、[Desktop (デスクトップ)]、[Documents (ドキュメント)] フォルダーなど) へのダウンロードは IDE では許可されません。

          1. ダウンロード用のフォルダーを選択します。

          2. プロンプトで ​[View files (ファイルを表示)]​ をクリックし、選択したフォルダーのファイルをサイトで表示できるようにします。

          3. [Save Changes (変更を保存)]​ をクリックします。

ダウンロードしたデプロイ可能な JAR ファイルのファイル名は、パターン ​application_name-​version​-SNAPSHOT-mule-application.jar​ に従います (例: my-app-example-1.0.0-SNAPSHOT-mule-application.jar​)。

Exchange に Mule プロジェクトをパブリッシュする

プロジェクトをテンプレートまたはサンプルとしてパブリッシュできます。

プロジェクトテンプレート​は、事前設定済みの再利用可能なプロジェクトセットアップであり、Mule アプリケーションを開発するための開始点として機能します。これらのテンプレートでは、一般的な設定、サンプルコード、ベストプラクティスを含む構造化されたフレームワークが提供されます。

プロジェクトサンプル​は、特定の機能またはユースケースを示すサンプルアプリケーションです。これらのサンプルでは、開発者がさまざまな機能やインテグレーションを実装するのに役立つ実用的な現実のシナリオが提供されます。

Mule プロジェクトをテンプレートまたはサンプルとして Exchange にパブリッシュする手順は、次のとおりです。

  1. Anypoint Code Builder の [Explorer] ビューで、​/src/main/mule/flights-implementation.xml​ などのルート XML ファイルを右クリックします。

  2. オプションメニューから ​[Publish Mule Project to Exchange (Mule プロジェクトを Exchange にパブリッシュ)]​ を選択します。

  3. [Publish to Exchange (Exchange にパブリッシュ)]​ フォームで、​[Asset Type (アセットタイプ)]​ を選択します。

    [Example (サンプル)]​ または ​[Template (テンプレート)]​ を選択します。

  4. 次の項目にアセットの正しい値が含まれていることを確認します。

    Exchange にプロジェクトをパブリッシュするためのフォーム
    項目名 項目値

    Asset Name (アセット名)

    Exchange がパブリッシュされたプロジェクトを識別するために使用する名前。

    Version (バージョン)

    Exchange によって作成される、アセット用のページの ​[Version (バージョン)]​ セクションに表示されるバージョン番号。

    アセットを初めてパブリッシュする場合、任意の有効な番号を使用できます。一般的な開始バージョンは ​1.0.0​ です。

    アセットを再パブリッシュする場合、Anypoint Code Builder によって ​[Version (バージョン)]​ 項目に自動的に値が入力されます。この番号を変更できますが、すでに使用されているバージョン番号を使用してこのアセットの安定バージョンをパブリッシュすると、再パブリッシュは失敗します。

    Description (説明)

    アセットの省略可能な説明。

    Business Group (ビジネスグループ)

    アセットが属する Anypoint Platform のビジネスユニット。

    Group ID (グループ ID)

    アセットが属する Anypoint Platform のビジネスユニットの ID。

    Artifact ID (アーティファクト ID)

    Exchange がパブリッシュされたアセットを識別するために使用する一意の ID。パブリッシュされたアセットの ID が同じでない場合、デフォルト値を使用します。

  5. [Advanced Options (詳細オプション)]​ で、次の項目にアセットの正しい値が含まれていることを確認します。

    Exchange にプロジェクトをパブリッシュするためのフォーム
    項目名 項目値

    Tags (タグ)

    Exchange がアセットの検索に使用する記述子。

    Categories (カテゴリ)

    以前に Exchange に追加されたカテゴリ。組織のカテゴリを作成する方法は、『カテゴリの管理』ドキュメントを参照してください。

  6. [Advanced Options (詳細オプション)]​ で、​[Keep your local and published project in sync (ローカルおよびパブリッシュ済みプロジェクトの同期を維持)]​ チェックボックスをオンにして、ローカルプロジェクト情報と入力データを同期します。オフにした場合、プロジェクトは、指定されたデータを使用してデプロイされますが、ローカルプロジェクトには更新された情報が含まれません。

  7. [Publish (パブリッシュ)]​ をクリックします。

新しいアセットとしてのプロジェクトのパブリッシュが開始されます。パブリッシュが成功したら、​[View Asset (アセットを表示)​] を選択して Exchange のアセットを表示します。