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視覚的な指向性をもつ Flow Designer は、Mule アプリケーションを視覚的に構築するためのツールであり、これにより、データが各フローをどのように移動するかを端から端まで確認できます。

Flow Designer インターフェースの機能

Flow Designer の機能は 5 つの領域に整理されます。

FD annotated
Figure 1. Flow Designer インターフェースの 5 つの領域
  1. キャンバス

    ここでプロジェクトのフローを作成します。

    キャンバスの左上隅にプロジェクトとフローの名前があります。

  2. ペイン

    上部のアイコンをクリックすると ​[Project (プロジェクト)]​ ペインが開き、プロジェクトのフロー、使用されている設定、および定義済みのすべてのグローバルデータ型が表示されます。

    下部のアイコンをクリックすると ​[Dependencies (連動関係)]​ ペインが開き、プロジェクトの連動関係が表示されます。

    開いているペインのアイコンをクリックすると、ペインを非表示にすることができます。ペインを再度表示するには、いずれかのアイコンをクリックします。

    再利用可能な設定とは?

    別のシステムに接続されるカードを追加する場合、Flow Designer でそのシステムを検索および認証できる方法を指定します。たとえば、Database カードをフローに追加する場合、データベースの種別、データベースのホスト、他の接続情報、および認証方法を指定する必要があります。この情報のセットを​設定​と呼びます。1 つの Database カードを追加した後、次の Database カードを追加すると、そのカードではデフォルトで同じ設定が使用されます。ただし、これは変更できます。[Project (プロジェクト)] ペインの再利用可能な設定のリストは、プロジェクトで作成した設定のうち、追加のカードで使用できるすべての設定のリストです。

    データ型とは?

    データ型は、フローで使用するデータの形式を示します。ローカルデータ型は特定のカード内で定義されます。グローバルデータ型はプロジェクトに対して定義され、複数のカードで再利用できます。グローバルデータ型の作成および使用方法の例は、​「Flow Designer での最初の Mule アプリケーションの作成」​を参照してください。

    連動関係とは?

    連動関係はフローで使用する任意のコネクタ、コアの Mule Runtime コンポーネント、API、またはモジュールです。このいずれかのオブジェクトをフローに最初に追加する場合、その最新バージョンを追加します。その後、フローでこのオブジェクトを再度使用するたびに、同じバージョンを使用します。Exchange 内のオブジェクトが更新される場合があります。この更新のメリットをフローで利用する必要がある場合、フローで使用しているオブジェクトのバージョンを更新できます。

  3. ツールバー

    ここでは、プロジェクトの変更を元に戻したり、やり直したりできるほか、プロジェクトのダウンロードや、キャンバスのズームレベルの変更ができます。

  4. コントロールバー

    ここでは、アプリケーションをテスト目的で実行できるほか、アプリケーションを別の環境にデプロイできます。

  5. [Problems (問題)]​ タブと ​[Logs (ログ)]​ タブ

    最初のタブをクリックすると、プロジェクトに存在するすべてのエラーのリストが表示されます。表示されたエラーをクリックすると、エラーの発生場所を開くことができます。

    2 番目のタブをクリックすると、プロジェクトのログファイルが表示されます。アプリケーションの実行の問題をトラブルシューティングする場合、このファイルが役立つ可能性があります。

フローの外観

単一のフローで構成される Mule アプリケーションの例を次に示します。

fd annotated 2
Figure 2. 「Flow Designer での最初の Mule アプリケーションの作成」のフロー例のカード

この例のカードは次のコアコンポーネントとコネクタを表します。

  1. Salesforce Connector の Subscribe Topic 操作

  2. Set Variable コアコンポーネント

  3. Choice コアコンポーネント

  4. Database Connector の SELECT 操作の 2 つのインスタンス

  5. Transform コアコンポーネント

  6. HTTP Connector の HTTP Request 操作

  7. Transform コアコンポーネントのもう 1 つのインスタンス

  8. Twilio Connector の Send Message 操作

このフローの作成方法と各カードの機能についての詳細は、​「Flow Designer での最初の Mule アプリケーションの作成」​を参照してください。

フローの最初のカードはトリガーカードです。これは、フロー内のデータの移動を開始するために使用するコネクタと操作を表します。

フローの最後にカードを追加するには、前のカードに続くプラス記号をクリックします。

2 つのカードの間にカードを追加するには、それらの間に表示されている矢印の上にマウスポインターを置きます。矢印がプラス記号に変わったら、それをクリックします。