Transform カードツアー (Flow Designer):page-support-status: eolScheduled

Transform カードには、データのマッピングを容易にするためのさまざまな機能が含まれます。

Transform カードの静的機能

Transform カードには、​[Configuration (設定)]​、​[Input (入力)]​、​[Output (出力)]​、​[Notes (メモ)]​ の 4 つのセクションがあります。[Configuration (設定)] セクション以外の 3 つのセクションはすべてのカードで共通です。​[Notes (メモ)]​ セクションは、Transform カードで実行した作業を説明したり、このアプリケーションをテンプレートとして使用する可能性がある他のユーザー向けに手順を記述したりするのに非常に便利ですが、このカードの ​[Input (入力)]​ セクションと ​[Output (出力)]​ セクションは使用しません。

fd tour of the transform card static
Figure 1. [Configuration (設定)]​ セクションのどのペインが開いているかにかかわらず、常に表示されている Transform カードの機能
  1. カードの種別と名前。他のカードと同様に、カードの名前をデフォルト名 ​DataWeave​ から目的に合った任意の名前に変更できます。

  2. このバナーは、Flow Designer にマッピング提案があるかどうかを示します。提案がある場合、バナーは次のように表示されます。

    fd automapper banner true

    Flow Designer でどのような場合にマッピング提案が作成されるかについての詳細は、​「変換用のデータ型のマッピングに関する推奨事項の入手」​を参照してください。

  3. [Input (入力)]​ ペインには、前のカードからの出力が表示されます。Transform カードには、出力の 3 つの部分 (ペイロード、属性、変数) が表示されます。ペイロードが 1 つのシンプルデータ型ではない場合、ペイロードで使用するデータ型を指定する必要がある場合があります。同じ操作を属性、変数、またはその両方でも実行しなければならない場合があります。

    サポートされるシンプルデータ型

    Boolean、Date、DateTime、Integer、Number、String

    サポートされる他のデータ型

    CSV、JSON、Object、XML

    データ型を指定するには、​payload​ または ​vars​ の右にある 3 つのドットをクリックして、​[Data Type Actions (データ型のアクション)]​ メニューを開きます。

    fd transform payload menu
    Figure 2. [Input (入力)]​ ペイン内にあるペイロード、属性、および変数のデータ型を設定するためのメニュー

    必要なデータ型を作成するか、すでに作成している場合はそれを選択できます。詳細は、​『データ型』​についての説明を参照してください。

  4. ここでは、Transform カードのセクション名をクリックしてセクションを切り替えることができます。(​[Notes (メモ)]​ セクションの名前は画像には表示されていません)。

  5. ここでは、​[Configuration (設定)]​ セクションのペインを切り替えることができます。画像では、​[Mappings (マッピング)]​ ペインが選択され、開かれています。

  6. [Preview (プレビュー)]​ ペインには、Transform カードの出力のプレビューが表示されます。プレビューを表示できるようにするには、Transform カードの入力を出力にマップする必要があります。使用可能なプレビューがまだない場合、ペインは次のように表示されます。

    fd empty preview pane

[Mappings (マッピング)]​ ペイン

このペインでは、データをマップするための 1 つの方法が提供されます。​[Input (入力)]​ ペインの要素を ​[Output (出力)]​ ペインの要素にドラッグできます。

fd tour of the transform card
Figure 3. Transform カードの ​[Configuration (設定)]​ セクションの ​[Mappings (マッピング)]​ ペイン
  1. [Output (出力)]​ ペインには、Transform カードの出力のペイロードに含まれ、フロー内の次のカードに渡される要素が表示されます。通常、Flow Designer は、フロー内の次のカードで必要とされるデータ構造を検出することで、このペインに入力します。

    入力の要素へのマッピングでは取得できないデータが出力のいずれかの要素で必要とされる場合、そのデータを文字列、数値、または DataWeave 式で指定できます。要素をダブルクリックすると、要素の値を編集するための次の小さなダイアログが開きます。

    fd output expression dialog
    Figure 4. 出力の要素をダブルクリックすると開くダイアログ

    デフォルトでは、値は ​null​ です。必要な値をダイアログに直接入力して指定できます。

    fd output expression dialog number
    Figure 5. 電話番号への値の変更

    [OK]​ をクリックすると、​f(x)​ 記号とゴミ箱アイコンの両方が要素の左に表示されます。​f(x)​ 記号は、値が文字列、数値、または DataWeave 式に手動で設定されたことを示します。ゴミ箱アイコンをクリックすると、値は削除されますが、要素は削除されません。

    fd output expression dialog fx

    フロー内の次のカードで必要とされるデータ構造を Flow Designer で検出できない場合、​[Output (出力)]​ ペインは次のように表示されます。

    fd output pane empty
    Figure 6. Transform カードの後のカードで必要とされるデータ型を Flow Designer で検出できない場合の ​[Output (出力)]​ ペイン

    ペイロードで使用するデータ型を作成または指定できます。

  2. この領域では、Transform カードへの入力のどの要素が出力のどの要素にマップされているかが示されます。複数の要素を一緒にマップする場合、入力の 1 つの要素をクリックして出力の 1 つの要素にドラッグします。あるいは、要素をマップする DataWeave スクリプトを作成することもできます。これは ​[Script (スクリプト)]​ ペインで行うことができます。

[Script (スクリプト)]​ ペイン

[Mappings (マッピング)]​ ペインでマップすると、Transform カードは、対応する DataWeave スクリプトをこのペインに生成します。DataWeave スクリプトの知識があれば、マッピングをカスタマイズできます。​[Mappings (マッピング)]​ ペインの使用をスキップして、代わりに独自の DataWeave スクリプトを記述することもできます。DataWeave についての詳細は、​「DataWeave 言語」​を参照してください。

fd tour of the transform card script
Figure 7. Transform カードの ​[Configuration (設定)]​ セクションの ​[Script (スクリプト)]​ ペイン

[Sample Data (サンプルデータ)]​ ペイン

次の 3 つの条件に該当する場合、このペインを使用して、前のカードの出力で使用されるデータ型の使用例を提供できます。

  • Transform カードの出力のプレビューを表示する。

  • 前のカードの出力で使用されるデータ型がシンプル型ではない。シンプル型は String、Number、Integer、Boolean、Date、DateTime です。

  • 前のカードの出力で使用されるデータ型が例ではなくスキーマで定義されている。

fd tour of the transform card sample
Figure 8. Transform カードの ​[Configuration (設定)]​ セクションの ​[Sample data (サンプルデータ)]​ ペイン